ネジが外れたウサギ

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12/17/2024, 5:42:33 AM

風邪をひいて欠席しているあの子のことを

僕は詳しく知らない。

元気なときにクラスのやつらと話している場面が

記憶にない。


思い返せば、休み時間にあの子が読んでいた本は

いつも『成瀬は天下を取りに行く』だった。

成瀬のような女の子に憧れているのだろうか。

僕は『成瀬シリーズ』をいまだに読んだことがない。


あの子が復活したら成瀬を武器に距離を縮めたい。

綿矢りさの『蹴りたい背中』のにな川に対する

主人公の乱暴な気持ちとは裏腹に

僕の気持ちは前向きな好奇心だ。


放課後。本屋に寄って成瀬の本を買おうかな。

あの子とすれ違いにならないように

万全の防寒で風邪をひかないように注意しながら。

12/15/2024, 6:05:09 AM

クリスマスシーズンが始まった冬。

街路樹を飾るイルミネーションは

家族連れやカップルを優しく出迎える。

私みたいな独り身でも、

イルミネーションの明かりは温かい。

その輝きを遠く離れた友達にLINEで送る。

彼女から送られてきた返信には

サンタの格好をした猫のスタンプが

「きれいだね」と言っている。




昨日、「さよなら」を言ったあの人は

今頃、新しい誰かと一緒にこの優しい灯りの中を

「寒いね」とでも言い合って歩いているのかな。


イルミネーションは恋人たちのものと思っていたけど

灯りは人を選ばない。

いつかの冬は隣にあの人以上の誰かがいることを

切に願い、

イルミネーションを見て今日も一人たそがれる。

12/14/2024, 3:47:56 AM

親の愛を知らずに育ったあの子に

僕は何をしてあげられるのだろうか。


僕には両親がいて(普通が何かは知らないけど)、

素朴な愛を注がれて生きてきた。


そんな僕が愛を注いでもあの子は

真実だと信じてくれのか。

多分すぐには受け入れがたいだろう。


だから僕は温かいペットボトルのミルクティーで

心も体も暖めて欲しい。

小さすぎる素朴な愛だけど

段々と少しずつ大きな愛を注いでいくよ。


僕が両親にもらった愛よりも

違う意味を持つ愛を君に教えたい。


12/13/2024, 6:10:06 AM

君が言う「愛してるよ」のひと言は

いつも心の奥を締め付ける


心の奥底に眠る小さな影は本当のことを示した心

12/12/2024, 6:03:25 AM

明日が来るのが怖いけど、

明日が来たら嫌な予感が当たる気がするけど、

もう、そんなこと言ってられないのかな。

自分が何かのきっかけで死を迎えない限り

私の明日は来る。


そんな不安を君だけに打ち明けたら、こう言った。

「明日が怖くても、近い将来はわからない。

あなただけの楽しみだってあるでしょ?

困難を乗り越えた先には君だけの喜びが待ってる。

楽しみがないなら作れば良い。

誰にだって好きなものはあるし、得意なものもある。

それを心に秘めて明日を迎えよう?

きっと『生きててよかった』って思える日が来るよ」


それを聞いて私は、

自分の好きなものや得意なものを過去を通して探った

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