もし、幸福と地獄が紙一重なら
私は今、その狭間にいるかもしれない。
職場で一人の仲間として歓迎されている私と
孤独いう名の爪弾きにされている同僚がいる。
私は任された仕事をこなせば感謝され
「大丈夫?」とか「一緒に頑張ろう」と
手を取り合ってみんなで一つの電車に乗って
ゴールのない職務に取り組む。
それが普通だと思っていた。
孤独という名の服を着た彼は
一人でも自分なりに淡々と仕事をこなしている。
「かわいそう」
と思うけど、彼には孤独にされた理由があるらしい。
私だってついこの前までは彼とも親しかった。
話そうと思えばいつだって話せばいい。
ただ、この光と闇の狭間では
明るい方を選ばなれけば私も地獄に落ちる。
彼を置き去りにするのは心が痛むけど
みんなの孤立にさせたい理由もわかる。
どうすればいいか。
これが今の職場での悩みの一つだ。
「好きだ」って言ったらあなたと私の見えない距離が
縮まる保証が欲しいだけだ
怖いけど君と僕との間には恋とは違う距離があるよね
映画館で同じシーンであなたも泣いていたから
初対面の日より近づいた?
その日、学校で嫌なことがあって私は泣いて帰った。
家の玄関の前で必死になって
溢れる涙を止めようとしたけど、止まらない。
声を殺して流れる涙をただ、ただ袖でぬぐった。
「どうしたの?」
お母さんの不安を乗せた声が家の中から聞こえる。
私は精一杯の明るい声で「大丈夫、ただいま」と
元気よく答えた。
玄関の扉がゆっくり開いた時には
私は涙を抑えられていた。
でも、お母さんの顔を見た瞬間。
涙はまた私の気持ちを表現する。
悲しみの涙を見られたくなくて、
嬉し涙と思わせて、お母さんな抱きついた。
涙声で「今日、いいことあった」と嘘をつく。
親は私の気持ちをすぐに察してくる。
「泣かないで。
あったかいココアを飲みながら話を聞くね」
お母さんはそう言って私のランドセルを下ろして
上着を脱がせた。
私は手を洗い、お母さんのいれてくれたココアを飲み
全てを話すことができた。
お母さんは丁寧なアドバイスをしてくれて
明日への恐怖心が少し和らいだ気がした。
朝、布団から出ようとして寒気が飛び込んでくると
「冬が始まったな」と身に染みて思う。
そうなると
もう時間をかけた意地との戦い。
「もう少し、あたたまろう」
「仕方ない。起きて寒気と戦うか」
その両者がいつまでも頭を駆け巡る。
最後は後者になるけど、
昨日の夜更かしなどがあるとすぐには厳しい。
冬は、温かいもので癒されるのが一番だけど
その『温かいもの』が朝は布団なのだ。
ケンカの多い私たちだけど、私はあなたが好き。
手を繋ぐことが少ないけど、それ以上に心を繋ぎたい
私があなたの彼女でいられる間は
私はあなたに愛を注ぐことができる。
いちごのいないショートケーキに
パティシエは他のフルーツを代理に立てるけど
私には、いちごのようにあなたが必要。
私があなたを輝かせられるまで
私はあなたの縁の下の力持ちでいたい。
もう少しだけ猶予をください。
私はあなたのことをそれくらいの思いで好きだから、
まだ終わらせないでください。
今回のケンカの原因は
私が起こした言葉のすれ違いだから、ごめんなさい。