ネジが外れたウサギ

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11/11/2024, 6:19:50 AM

秋の夜風がふくと名の知らないあの人を思い出す

ススキの穂が揺れるさまを

「神風が吹いている」

と言ったあの方の思いにふけている閑散とした顔


「神風が吹くのは危難を防ぐためなんだ。

君も気をつけたほうがいい。

危難は出来事ではないかもしれない。

心の具合を危惧していることもある。

今の当たり前が大切な幸せだったと後悔する前に

周りの人や自分を大切にするべきだ」


あの方はきっと誰かを失くしたのかもしれない

きっとある晩にススキの穂が揺れたとき

その大切な人はあの方に何かを言ったのだろう

あの方が思いにふけるほど重みのある一言を


そしてその後あの方の前から去ってしまった

あるいは心が離れてしまった

だからこそ私に「神風」というものの大切さを教えた

11/10/2024, 5:48:48 AM

つらい時、真っ先に脳裏に浮かんだのは

楽しかった小さい頃の思い出だった。


あの頃の無垢な私は「悩み」という言葉を

知らなかった。

頭の中にモヤっとしたものがあっても

それが困ったことだとは思えなくて

なかったことにしてまた笑う。


その頃のようになんでも笑顔で片付けられたら

どんなに楽だっただろう。

でも、大人になった今ではそれは意味がない。

通り過ぎるのではなく、立ち向かわなければならない


私はつらい時こそ小さい頃の思い出の中から

父のひと言を思い出す。


「人生には必ず山がある。

その山を避けて遠回りして楽をするか、

意地でもその山を乗り越えるか。

それによって得られるものが異なる。

お前はどっちを取る?

その人のそのときの意志が人生の岐路となる。

だから答えは目の前に山が現れた時に自ずとみえる」

11/9/2024, 12:02:30 AM

一度切れてしまった恋を戻そうとするのは

ただの徒労だろう。


終わってしまった恋にすがるのは意味がない。

だけど、その恋から得た思い出は意味がある。


あの人との楽しかったことや苦しかったことは

また誰かを好きになり縁が繋がったとき

思い出という名の経験が教科書になる日が来る。


もう恋はしない。

今の私はそう思ってるけど、

きっといつかはまた誰かにときめくだろう。


意味とか関係なく、ときめいて始まる恋だから。






11/8/2024, 3:13:31 AM

毎晩のあなたからの電話でいつも励まされる。

悩み相談に乗ってくれるあなた。

あなたの会社の愚痴を聞くわたし。

二人の鉛のような重しを

毎日の電話という天秤に載せ、

互いに受け入れる事で釣り合う。

あなたが居てくれるから、わたしは前を向ける。

わたしが生きているから、あなたは支えられる。

あなたはこの詩を読んでおかしくて笑うかな。

でも、あなたがわたしの精神安定剤。

11/6/2024, 1:20:49 AM

真っ暗な名前不明なこの場所で差し込む光過去の恋人


一筋の光から見るあの未来が輝くからまた夢で待つ

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