ネジが外れたウサギ

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9/28/2024, 4:14:45 AM

昨晩の私の苦しみは冬のような通り雨だったのか

一晩中、涙が枯れるほど泣きはらした

理由などない

突然だったから


心をえぐられている

そんな痛みであり、そんな切なさであった


それが翌朝のお日様の光で幻想的な虹が現れた

とても、勇気が湧いてくるほど前向きになった

理由などない

突然だったから


心に包帯を巻かれている

そんな温もりであり、そんな心地よさだった


あの通り雨は私の冬だった

もしかしたら、誰かの心に来たかもしれない

通り雨を降らせる雲は消すことはできないだろう

それでも、通り雨は必ず過ぎて春を呼んでくれる


私がそうであったように

君にもその時が来ると信じている

9/27/2024, 6:46:19 AM

秋になると必ずあの人を思い出す。

五年前の秋に出会い、

三年前の春に海外へ行ってしまったあの人に。


彼は今どうしているのだろうか。

恋人ではなく、友達でもない。

私を変えた恩師。


今年の秋に帰国すると夏に手紙を寄越してきた。

再会したら、まず最初に花束をあげたい。

花言葉の通り、

思い出の詰まったチョコレートコスモスの花束を。

9/26/2024, 6:13:04 AM

当時付き合っていた彼氏の家の窓からは

棚田が広がっていた。

「昔、俺あの山の傾斜でよく転がったよ」

「えーっ!よくそれを平気で言えるね、逆にすごい」

「まあ、今は普通に生きてるし」

彼の無邪気なその笑顔に、

私は母性を少しくすぐられた気がした。

転んでも泣かない強い幼子のようで誇らしく思った。



もし、今の旦那との間に子供が生まれたら

あの窓から見た景色のような田舎に引っ越そうか。

自然豊かな暮らしを幼い頃に経験させてあげたい。

商業施設は近くにないし、危険が多いのは承知してる。


でも、のびのびと育ってほしい。

しがらみのない場所で経験したことを、

いつか何かで表現できる子になってほしいから。

9/25/2024, 2:37:30 AM

『言葉』とは形が無いものだと思ってた

文字に表され

音に飾られ

声によって支配される

そんな言葉たちはフワフワした綿毛のように思える


だけど

言葉は利用されるシチュエーションにより

形を変える


ポジティブなときは花のように柔らかく丸みを帯び

ネガティブなときは岩のように硬くてトゲを持つ


ネガティブなときの言葉を花に変えられたら

チューリップの花弁のように苦さを守りたい

9/24/2024, 5:51:59 AM

幼い頃、ジャングルジムが怖かった。

まず第一に登り方がわからないし、

もしかして一生出られなくなる迷路なのかと思った。


だけど、

あの頂上に辿り着けたら

これからの道を何も恐れることなく歩めるのかと

ふと思った。


ある日、友達に誘われて勇気を出して

ジャングルジムに登った。

誘導されることに安堵したのか恐怖心なんてなかった


そして、その友達と二人で頂上まで行った時

目が回った。

巧みに絡むジャングルジムの迷路のような格子が

私には複雑な知恵の輪の中にいるように思えた。


私が足を滑らせて落ちそうになった時、

友達は私の腕を掴んでこう言った。


「大丈夫だよ。

ここは勝負に勝った僕たちの優先席だから」


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