「好きです」って誰かに告白した回数は数知れない。
だけど、それと比例してフラれた数も数知れない。
そんな屈辱と孤独感を背負って生きてきたことを
君と出会ったことで払拭された。
先が見えてるのに言うのがアホらしくなるほどの
君に言った、10回目の「好きです」。
結果は真逆の結果だった。
君は「俺も好き」と言ってくれた。
その日から私は桜色の人生を歩み始めた。
そして、彼から多くのことを恋愛と人生にまつわる
さまざまなことを教わった。
私は恋愛に正解なんてないということも、
彼が教えてくれた。
上手くいかなくたっていい。
その恋が実らなくても、
いつかは自分を探している愛してくれる人に出会える
上手くいかなくたっていい。
その挑戦が無駄になったとしても、努力し続ければ、
いつかは金メダル並みの報酬が何かの形で得られる。
それらを彼との恋愛で教わった。
私は大きな木の一部の花である。
愛しき者に栄養を与える実をつける花だ。
その者が人でも、動物でも、他の生物でも関係ない。
ただ、花として私があげられるのは、限られてる。
場を盛り上げるとか、花占いに付き合うとか、
花冠として誰かを飾るとか。
だから、私は自分が最期に実をつけ、
誰かの役に立ちたい。
そのために、私は蝶に手伝ってもらう。
ミツバチでも構わないけど、
蝶のように華麗な羽を持つ彼女たちの助けを借りれば
最強の栄養のある実を成せるかもしれないから。
一生の短い私が愛しき者にとって、
少しでも心に宿る花でいたい。
中学生の夏。
私は、毒親からのネグレクトと学校でのいじめにより
PPSDになって学校を去った。
それから良識ある大人の助けのおかげで私は
児童養護施設に入り、親から離れることができた。
ろくに勉強なんてして来なかった私だけど、
与えられた環境で勉強に励んでみると
意外と楽しかった。
習ったことを活かして問題を解き、正解した時の
あの喜びは嬉しかったし、本当に楽しかった。
そして、私は上京して進学校の高校に入学した。
スーパーでバイトをしながら生活費と学費を稼ぎ、
多額のお金を貯めた。
ある日私は、スーパーで買った中華調味料を使って
アプリのレシピをもとに卵スープを作った。
それがとても美味しくて、
職場でそれを言うと先輩方が
「それ、あんまり売れないのよ。
だから、popに書いて宣伝してみない?」
と背中を押してくれた。
それが私の転機だった。
初めて書いたその中華調味料のpopは、
お客様から好評だった。
それを機に、私は新商品が出るたびに試して宣伝した。
それだけではなく、頼まれる仕事も増えて、
段々レベルが上がっていった。
売り上げは本当に少しずつだけど、伸びていった。
私が大学受験を目指すと職場の先輩に宣言したある日。
「いつか過去のスーパーの社員になって」
と、店長から言われた。
そして私は、大学に通いながら
そのスーパーで引き続き働いた。
卒業後。
私はそのスーパーに就職し、
発注の仕事などしている。
この就職は最初から決まっていたのだろうか。
自分でもよくわからないけど、
間違った道には進んでないと思う。
誰かの役に立つことに誇りを持っているから。
『鐘の音』でふと、思い出したことがある。
よく耳にするのは
「彼と出会った時、鐘の音が聞こえたの!
だから、私は彼と結婚する運命なの」
と、女友達から聞いたことがある。
蛇足ですが、
あのココシャネルは、数多くの波乱な恋に出会い
自分の地位を築き上げることができたらしい。
もし、私の彼女と同じような大恋愛をしていたら
私は今頃、どんな人生を歩み、
誰と共に仕事をしていたのだろうか。
私はココシャネルの恋ほど波乱に満ちた恋には
未だかつて出会ったことはない。
だけど、もし人生の道筋を大きく変える人がいれば
教会の鐘の音が聞こえるのかと、
ふと疑問に思う。
結婚までは至らなくても、
自分の何かを変えてくれる人だと
キリストが知らせてくれるかもしれない
と、思ってしまった今日だった。
毎日同じ仕事の繰り返しで、
気疲れや睡眠不足の度合いだけが増えていく。
そんなつまらないことだらけ日々の中でも
私の好きなドラマや小説は、
観るたびに、読むたびに、どんでん返しを繰り返す。
つまらない毎日の中にも
面白いと思えるものに出会えれば
きっと光り輝くものがある。
仕事だって、頑張った分の給料という報酬がある。
だから私は、今日も少しだけ気を抜いて頑張ってみる