ネジが外れたウサギ

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中学生の夏。

私は、毒親からのネグレクトと学校でのいじめにより

PPSDになって学校を去った。


それから良識ある大人の助けのおかげで私は

児童養護施設に入り、親から離れることができた。


ろくに勉強なんてして来なかった私だけど、

与えられた環境で勉強に励んでみると

意外と楽しかった。

習ったことを活かして問題を解き、正解した時の

あの喜びは嬉しかったし、本当に楽しかった。

そして、私は上京して進学校の高校に入学した。


スーパーでバイトをしながら生活費と学費を稼ぎ、

多額のお金を貯めた。


ある日私は、スーパーで買った中華調味料を使って

アプリのレシピをもとに卵スープを作った。


それがとても美味しくて、

職場でそれを言うと先輩方が

「それ、あんまり売れないのよ。

だから、popに書いて宣伝してみない?」

と背中を押してくれた。


それが私の転機だった。

初めて書いたその中華調味料のpopは、

お客様から好評だった。


それを機に、私は新商品が出るたびに試して宣伝した。

それだけではなく、頼まれる仕事も増えて、

段々レベルが上がっていった。

売り上げは本当に少しずつだけど、伸びていった。


私が大学受験を目指すと職場の先輩に宣言したある日。

「いつか過去のスーパーの社員になって」

と、店長から言われた。

そして私は、大学に通いながら

そのスーパーで引き続き働いた。


卒業後。

私はそのスーパーに就職し、

発注の仕事などしている。


この就職は最初から決まっていたのだろうか。

自分でもよくわからないけど、

間違った道には進んでないと思う。

誰かの役に立つことに誇りを持っているから。

8/8/2024, 6:43:06 AM