ネジが外れたウサギ

Open App
8/2/2024, 6:20:07 AM

暗いゲリラ豪雨のような心の日々は

この町と地続きしている目的地のように

いつまでも続くのだろうか?


もし、明日が来て雨が止んで晴れるなら

温かい陽の光で

私の奥底に眠るこの鉛は心の鉄分と化して

助けてくれると相違ない

そうなれば私は前に進める

そうなれば私は悪魔に立ち向かうことができる


私は祈り続ける

神様がいないとしても

まだ見ぬ明日は晴れることを

8/1/2024, 6:00:23 AM

初めての彼氏だった。

ホストもどきのその人は、利己主義で浮気性だった。

最後のケンカが最後の会話になって

話し合いをしないまま別れた。


今はどうしているか知らないけど、

私はあの人に貢いだ分と同じくらいのお金を

今は自分に投資してる。


早く新しい恋がしたいと思って

職場で出会った人や他の場所で知り合った人と

仲良くしたけど実らなかった。


彼氏のいない今だけど、

このまま一人でいてもいいと思っている。


初めての男(ひと)が忘れられないから。

好きとかではなくて

思い出の一つとしてまだ記憶は生きてる。

Saucy Dogのシンデレラボーイが

永遠に頭の中でリピート再生されるだろう。


楽しかった思い出は、嫌な思い出を消してくれる。

脳のカメラで楽しかった思い出を撮って、

心の中で現像して残す。


だから、一人で生きる。

自分の趣味でバズれるように努力しながら。

7/31/2024, 2:14:25 AM

友達に裏切られたあの日

泣きながら目をつぶって布団を被った

暗闇の中で幾度もシャウトした

私のシャウトの合間に

私の声ではない誰かの声で「ねぇ!」と呼ぶ声がする


目を開けると暗闇の中で

大人になった十年後くらいの私がいた

私より大人なのに波にもまれた彼女の瞳は澄んでいた

彼女は涙を溜めて私に訴えかける


「裏切られても、いつかはそれは謝罪に変わる。

裏切る理由はボタンのかけ違いから生まれる。

今はわからないだろうけど、

とにかく今は、めげずに学校へ通い続けて。

今の私はそのあなたの勇気で成り立っているの」


私はその澄んだ瞳にいつかはなれると信じて、

明日のためにまた宿題に取り組んだ。

7/30/2024, 5:52:16 AM

地位とか信頼などを築き上げてきたものを吹き飛ばす

そんな嵐が来ようとも

私は私らしくまたレンガを積んでいく


逆境を乗り越えてこそ真の強い壁を創り

まっさらになった時こそ自分らしさを描こうと

私は思うんだ


いつだって、めげなかったときにこそ

嵐の後の虹は現れるから

7/29/2024, 6:33:04 AM

「君さ、ヴォーカルをやってよ」

それが音楽フェスという今日の祭りのきっかけだ。



友達とたわいのない話をしている俺にその子、りんは

いきなりスカウトしてきた。

始めはただの逆ナンかと思った。

歌に自信なんてないし、

もっぱらの聞く派だから歌詞もろくに覚えてない。

バンドのライブに行ったことなど一度か二度くらい。

それなのに、りんはのちにわかることだけど

俺のポテンシャルを掘り当てた。



数日後、顔を合わせたバンドメンバーは全員女だった。

本名を伏せる代わりにニックネームで呼び合っているらしい。

りんも本名ではないと本人が言った。

俺はハルキという偽名を名乗った。



初めて入ったスタジオに入ったとき、

その場にいる楽器たちに圧倒された。

初めてだった。

ドラムのどっしりとした佇まいをこんな間近で見たのは。

「早速だけどハルキ、何か歌って?」

ギターのルリが言った。

でも、俺が覚えているのはJ-POPの有数の一番の歌詞とそのサビだけ。

それでもいいと彼女たちは口を揃えていった。

俺が適当に曲名を告げ、演奏が始まる。

本人のように思い切って歌える自分に歓声が上がった。


そして、満場一致でヴォーカルの担当が俺に決定した。



俺はりん達の足を引っ張らないよう必死になって練習した。

カラオケにも行ったし、バンドのライブの映像を見て真似をした。

インディーズのバンドのライブにも参加してイメトレもした。

最低でも週に2回はみんなで音合わせをした。



スカウトされ、バンドのヴォーカルという役割を与えられた三ヶ月後の初夏。

初めて音楽スタジオでルナが作詞、作曲した曲で披露した。

そのときの歓声に対する喜びに俺は達成感を感じた。



りんの本当の目的は、それではなかった。



その一ヶ月後の夏にオーディションを兼ねた音楽フェスに挑んだ。


結果は残念に終わったが、今までのどんな夏祭りよりも

この音楽フェスは俺にとっては、忘れられないお祭りだ。

Next