世界は初めから無色だった
誰かがりんごは赤いと教えたから
その日からりんごは赤くなった
だれかが教えた通りに色づいてゆく世界で
私は貴方の色を測りかねている
お題:無色の世界
一陣の風抜ける
制服のスカートを翻す
切り揃えた髪を持ち上げる
思わず目を瞑る
桜がざわざわと笑いあって散ってゆく
陽光が白く暖かくて 泣きたくなるほど柔らかい
だめだ
ちゃんと前を向かなくちゃ
貴方が もう卒業していってしまう
この桜の雨を
私の伸ばす手をも潜り抜けて
永遠に届かないところへ行ってしまう
恨めしきかな 散る桜
急いで散らいで良いものを
されど桜は散り際こそが華
私の恋もいずれ時の川に揺蕩う花筏となりて
根雪の下で次来る春を待ち侘びる
全てのことは たまゆらの出来事
お題:桜散る
夢を見るのはきっと脳なのだろう。
記憶の断片や、願望が夢になるのだという。
あるいは抑圧が夢に出ることもあるらしい。
夢の種というのは、脳に格納されている。
そして、脳でそれを認識する。
だから、夢を見るのはきっと、脳だ。
私の体温で暖かく滴る脳漿の中で、
ゆらゆら揺蕩う脳こそが夢を見る。
では、脳とは心なのだろうか?
私は胸に聞いてみる。
いつだって、痛むのも高鳴るのも、胸だった。
心とは、それでは心臓なのだろうか?
きっとそうではない。
心臓はただ、血液を体に巡らせる器官でしかない。
それでも私たちは胸に手を当てる。
胸の前で手を組んで、祈りを捧げる。
そこに心があるかのように。
きっと今日も、私の脳は夢を見るのだろう。
それが胸を否応なく揺らすのだ。
貴方の夢ならいい。
胸に暖めた想いが、どうか夢になればいい。
お題:夢見る心
一目見た時に貴方が運命だと思いました。
今も変わりません。
きっと貴方だけが私の運命なのでしょう。
さよなら、私のポラリス。
アイフェルブルーに、どうかよろしく。
お題:届かぬ想い
時が戻るなら
初恋のあの人の手を離さない
今更になってお互いが想い合っていると知ってしまった
私は恋を諦めて 安定を選んでしまった
神様へ
幸せになりたいんです
叶えてください
お題:神様へ