祈りつつ 神様の立場を思って 申し訳なくなる
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神社で御祈祷の際、住所を読み上げるのが昔から面白いなぁと思っています。神様は、頼みごとをしてくる私が何処の誰かでさえご存知ないのに、全知全能であられるように、まるで私だけの味方のように、時に無理難題をお願いしちゃう私に苦笑してしまうのです。
ねぇ、神様。
神様が叶えられることは、神様だけが知っておられると思いますが、どうかこの自分勝手な私達を見放さないでくださいね。
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英語のGod only knows. が「俺の知ったことかよ」という文脈で使われるのも、面白いです。すごく、投げやり笑
今回の日本語題では「神のみぞ知る。」ではなく「神様だけが知っている。」と敬称付きで呼びかけるのも、三人称視点ではなく、一人称的視点で面白いです。
うーん。「神様」と祈る時、英語ではmy God になったりするのかな。私の神よ、か。
私は、寄り道が好きだ。人が1人通れるだけの抜け道なんかを見ると、この道の先に何があるのか気になってウズウズとしてしまい、通らざるをえなくなる。結果回れ右の行き止まりになることも、ただの大回りになることも、良くある。
だけどあの行き止まりの枝垂れ桜も、階段を登った先の白い梅の大木も、私には宝物だ。
通ってきた学校、勤務先に着くまでのほんのささやかな私だけの頭の地図。
窓際で眠る猫が見れる家
甘く香ばしい焼ける匂いがたまらないパン屋さん
細くうねった緑の生垣に囲まれた道
出汁の香りがするうどん屋さん
両手を広げるより大きな紫陽花
陰だけを通って歩ける涼しい道
百日紅がわんとはみ出して咲く家
紅葉が美しい川縁
陽だまりが続く暖かい道
大事にされているお地蔵様がおられる曲がり角
人懐こい大型犬とよく出会う道
この道の 先には。
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田舎の雑木林の横道(蛇苺や山桃のある道とか美味しくなくても見つけると嬉しい)も、上記のような住宅街や小売店も、都会も好きです。都会だと、めちゃくちゃ安い店とか隠れ家のような喫茶店とかビルの合間にできたよくわからん専門店とか、すごく好きな螺旋階段とか、近代芸術の作品名当ても楽しい。
梅雨入りとほぼ同時に迎えた夏至
一番日差しが長い日はいつしか超えて
白南風が吹けば
一番日差しが痛い日々をこれから迎える
これからが暑くても
その暑さは必ず終わりが来ると
少しずつ短くなっている陽が教えてくれる。
だから今は まだ雨音を楽しもう
空き瓶に水を張って
ユーカリの精油垂らして
ベランダのひさしから雨粒が落ちる場所を見計らう
雨よ歌え。歌え。終わりのある盛夏が来るまで
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白南風(しらはえ)という季語が好きです。梅雨の終わりに吹くカラッとした南風のこと。因みに梅雨の間の湿った南風は黒南風。雨が降る直前の冷たい風も有難いですけどね。
なお、ユーカリは蚊対策ですが匂いも好き。カメムシ対策のスペアミントとレモンバームも合わせたスプレーも作りましたが、虫除けよりルームフレグランスとして使用してしまっています。
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…等と朝までは思っていました。
いやぁ、がっつり日差しが本領発揮する洗濯日和な梅雨晴間(七月だけど五月晴れ?)でしたね。タオルが気持ちいい。
七夕も晴れるといいな。
サンキャッチャーも欲しくなってきた…
夜に窓越しに見えるもの。それは気合いの抜けた年齢相応な私の顔。そんじょそこらの幽霊よりも恐ろしい。
(そう、思っていたんだけどな。)
鏡のようになった課長の後頭部の横に、ふさふさした猫の頭が見える。残業中とはいえ、職場に猫はいない。
そして課長に相談している同期の窓に映る顔の横には、私の顔がもう1つ見える。私の顔がもう1つって何だ。
そういえば昼休みに、飼い出した保護猫が可愛いと課長が写真片手に惚気ていた気がする。猫に可愛いと好感を抱いている課長。大好きな飼い主を得た猫。正直どっちの仮定でも良いが、自分が関係するとなると話は違う。
(この場合、矢印がどっち向きかが問題なのよ!)
「おい。ちょっと呑んで帰ろうぜ。」
降ってわいた超常現象と最近気になる人からのお誘いに、頭がいっぱいいっぱいになりながら、なんとか笑顔で頷き、ノートパソコンを閉じた。
これは、疲れか、呪いか、祝福か。
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運命の赤い糸か見える人が居たとして、それがそうだと気づくのにはおそらく時間がかかったろうなぁと昨日のテーマで思っていました。
納豆の糸ほどならば
繋がりは
あると信じて
手を伸ばす
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「見えないのに、なんで赤ってわかるんだよ!」
などと思ってしまう捻くれた人間には、縁はなさそうな運命の赤い糸ですが、因果関係の糸も、気持ちの糸もきっとあるよなとは思っています。
時に気持ちの糸は、手を伸ばさなければ簡単に切れてしまうものであったとしても。
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小指で繋がった運命の赤い糸のお話の由来と考えられるお話も調べて面白かったです。
中国の足首を繋ぐ見えない紅い縄のお話。その赤い縄は結婚を示唆しているとのお話でしたが、殺人未遂事件の加害者と被害者であるとも言えるのではと思ってしまいました。
古事記の赤い土のついた糸をたどって子作り相手の身元を探る話も面白かったです。赤い土は魔除けだそうで、糸の先が悪い物だったら赤い土はどんな風に作用していただろうかと考えてしまいます。