NoName

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6/10/2024, 9:52:01 PM

やりたいこと





海外旅行がしたい

豪華な家に住みたい

愛されたい

回らないお寿司が食べたい

結婚したい

推しのライブに全通したい

キスがしたい

暇な時に映画館に通いたい

お腹が空いた時に毎回マックをウバーしたい

デートがしたい

友達と徹夜でお酒を飲んで語り合いたい

異性と会話がしたい






愛されたい......

必要とされたい......

ここに居てもいいと、許されたい......

私のことを見て欲しい......




全て、私には無理だ......

私には何もできない......

何もできない私に何も得ることはできない......






愛されたかった......


6/7/2024, 6:22:13 AM

最悪



早く手放したいのに、それはいつも付き纏ってきて、手放した記憶がないほど、私の人生の隣にいつも居る

そいつは、私が全力で逃げても、しっかり私に追いついて、たとえ私が笑顔で笑っていようと、「お前は、そんなに無神経に笑っていい側の人間か?」と、耳元で囁く

そいつを手放すのが、幸せになる条件だとそいつと出会う前からわかっていた

けれど、それを手放すのは不可能だ

そいつは、毎日僕を蝕む

毎日毎日そいつが隣にいる限り、[自分]とやらが少しずつ消えていく

そうしていつか、色が消えて、音も消えて、感情が消えて、最後に心が消え去る

この道は限りなく死のそばをギリギリで歩いて最後に向かうとわかっている

しかしもう手遅れだ

僕はもうそいつに依存している

そいつに依存することは、楽なんだ

苦しい、死にたい、そんな感情は確かに辛いけど、自分に優しくする免罪符になる

幸せを求めて日々前に進むというのは、一度足を止めた人間には酷である

不幸でいることは怠慢で、幸せを求めないことは卑怯だと知っているけれど

今日だけはと、日々をドブに捨てる

明日こそは、家を出られますように。

6/4/2024, 5:50:46 PM



部屋は狭い方がいい

家賃は安く住むし、無駄に広い所為で孤独を感じないで住む

エアコンはすぐに効くから電気代だって節約できるし、そもそも人間の活動にそんな広い部屋は必要ない

だから僕は畳四畳半の部屋を借りた

僕は窓が嫌いだから、この部屋に窓はない

まずはベッドを買って

エアコンを設置して

ハサミを買って

ロープも買って

目隠しを買って

手錠を買って



「ようやくお楽しみだね。」

目隠しをしたまま暴れ回る彼女の腕を力強く掴みながら、ベッドの柵と彼女の腕を手錠で繋げる

僕は暖房のスイッチを人が死なないギリギリのラインの温度で入れた

「これから、ずっと一緒だよ。」

僕は彼女の上着にハサミを入れて、露わになった彼女の全てを端から舐めるのだった


5/30/2024, 12:45:57 PM

終わりなき旅



この先、どれだけ進んでも、君の思うようなゴールはきっとどこまで行ってもないはずだ

この先は、君にも私にも誰にもわからないのだから

そうだろ? 今までも予想通りのチェックポイントなんてなかったろ?

辛い? もう辞めたい?

いいよ、辞めても

確かにここで足を止めても誰も君を叱る権利なんてないし、それも自由さ

でもね? ここで足を止めるというのは、この先に待つ不確定な未知を手放すということさ

この終わりなき旅に終わりをつけるというのは......

まぁ、いいさ。

しかし、もし辞めたい理由が、隣の旅にあるのなら、今は踏みとどまって欲しい

隣と君は旅の速度は違うから、いつか隣ではなくなるから

君の旅は君だけのものだから、誰にも汚す権利はないから

この終わりなき旅は、君だけのものだから。

5/29/2024, 12:46:21 PM


いつからかこれが口癖になって、それから人生が楽で、自分の物で無くなった。

どこに行っても、私は謝る側の人間で、そうしていれば、それ以上嫌な思いをしないで済んだ

ただ、最近心が......なんだか寂しいような、なんだかおかしのだ

どこに行っても謝る側で、いつでも自分は下の方で、そのうち自分は誰にも求められないし、愛されないのだと悟った

それからだんだん、自分も自分を愛さない、無碍に扱うようになった

そのまましばらくして気がついた

もう生きられないと

この人生は重要な部品が欠落していて、それはもう手に入らないと知った

だから、死ぬことにした

一通りの相手にさよならをラインした

たった一人、死なないでってラインが帰ってきたけれど

一言返して私はロープの輪の中に首を通して、最後の椅子を蹴飛ばした。


「ごめんね」

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