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最悪



早く手放したいのに、それはいつも付き纏ってきて、手放した記憶がないほど、私の人生の隣にいつも居る

そいつは、私が全力で逃げても、しっかり私に追いついて、たとえ私が笑顔で笑っていようと、「お前は、そんなに無神経に笑っていい側の人間か?」と、耳元で囁く

そいつを手放すのが、幸せになる条件だとそいつと出会う前からわかっていた

けれど、それを手放すのは不可能だ

そいつは、毎日僕を蝕む

毎日毎日そいつが隣にいる限り、[自分]とやらが少しずつ消えていく

そうしていつか、色が消えて、音も消えて、感情が消えて、最後に心が消え去る

この道は限りなく死のそばをギリギリで歩いて最後に向かうとわかっている

しかしもう手遅れだ

僕はもうそいつに依存している

そいつに依存することは、楽なんだ

苦しい、死にたい、そんな感情は確かに辛いけど、自分に優しくする免罪符になる

幸せを求めて日々前に進むというのは、一度足を止めた人間には酷である

不幸でいることは怠慢で、幸せを求めないことは卑怯だと知っているけれど

今日だけはと、日々をドブに捨てる

明日こそは、家を出られますように。

6/7/2024, 6:22:13 AM