キュンとする
恋の上澄み、甘いところだけいただきます
楽しいの極み
トクンとする
まだ弱い、まだ引き返せる
ちょっと揺れるけど、冷静にもなれる
ドクンとする
けっこうきてる、確かに惹かれている
そろそろヤバイかも
○○とする
酸いも甘いも、なんて軽いものじゃない
感情が揺れ動いて、一喜一憂
恋の沼へと落ちていく
私はまだこの段階を知らない
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不条理
1.筋道が通らないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。
2.実存主義の用語。人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望的状況。カミュの不条理の哲学によって知られる。
大量の睡眠薬。
慢性的な寝不足。
判断能力の低下。
一人暮らしの部屋に私だけ。
ここだけが安全。
この扉から出たら敵だらけ。
私はいるのにいないらしい。
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普段はあまりしないメッセージを送る
「話したいことがあります。夜時間つくれますか?」
メッセージは殺風景になりがちで、重くなってしまうこともあるからあまり好きではない
既読がついたかも、返信があったかもわからない
送るだけ送ってスマホもタブレットも見ていない
ただソファの側の地べたに座り込んでいただけ
強い風が顔をかすめて玄関のほうに目を向ける
彼は怯えたような顔で私を見つけてその途端急変した
「大丈夫か、何があった」
ゆっくりと頷いて答える
彼の瞳はいまだに動いていたが肩を掴んだ手は放してくれた
早かったなと思って時計をみると20時半を超えていた
6時間も同じ体勢でいたみたいだ
ご飯を食べ終えた彼と向き合う
食べてるときに話そうとしたら止められた
赤ちゃんの心拍が確認できないこと、流産の可能性が高いことを細切れながらになんとか声にして
健診結果を彼のほうにすべらす
何十分にも感じられる時間が過ぎてから彼は「うん」とだけ言った
「え、それだけ?悲しくないの?赤ちゃんいなくなったって言われたのに?何も感じないから?見えないから?いようがいなくなろうが関係ないの?私だけのじゃなくて、私たちの赤ちゃんなのに?」
「違う!」
私は驚きで肩を揺らして、口を閉ざすしかなかった
「ごめん、声大きくなった。でも、関係ないなんて思ってない。悲しくないわけない」
「じゃあなんで?私は勝手に涙出てきてとまらなくて、何もできなかったのに」
「泣かないよ。俺よりずっとつらいだろ。側で感じてたんだから。俺は泣かないから、泣いていいよ。よく一人で頑張ったな」
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夏まっ只中のある昼間から
多くの家族や友人グループがテントを構えている
一部の人たちは陽の高いうちからどんちゃん騒ぎ
山の夜は早いというのに
小さな身体を揺らしながら歩く子の先には
大きな望遠鏡が立てられている
さすがに気が早いのではないか
大きな羽を広げて駆けめぐるのを合図に
身を潜めながらも動きまわっていた動物たちが夜を越す準備を始める
どんちゃん騒ぎのグループはテントの周りには誰もいない
先ほどの子はテントの中で横になって縮こまっているのが見える
電子音が鳴り響く
あの喧しいグループのテントのようだ
僕は目を見開く
スーっと光が線を描いた
1落ちたら続々と連なる
今日はペルセウス座流星群のようだ
あの子は小さな身体と腕を空に向かってのばしている
溢れんばかりの星の光を景色に僕は一飛びする
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ペン型のライトを構えて
パパの瞼を優しく、でも強引に持ち上げる
光を瞬間的に2~3度当てる
左目から手を放して手のひらで目の上から下へと動かす
右目にもライトを当ててから睡眠術のように手のひらを覆う
ママは私が電話を受けたときからおかしくなっていた
パパが危険な状態にあると知らせてくれたのは看護師さんだった
たまたま居合わせたのか、
ママと話が通じないから呼ばれたのか、
電話の看護師さんが誰なのか、
今のところ何もわかっていない
わかっているのは、
パパが緊急手術を受けたこと
術後2時間も経たずにアラートが鳴ったこと
そして、医師に頭を下げられたこと
ママは隣で奇声を発しながら泣いている
号泣というより、爆泣って感じ
私はなぜか冷静だった
状況を把握できる
でも、悲しみも涙もなにひとつ感じない
父に近づく
倒れたと聞いたわりには静かな眠りだった
そっと顔に触れる
今にも起きてきそうなのに、硬さしか感じない
目袋をそっと親指でおさえてそのまま下に動かす
普段見れなかった綺麗な瞳が半分覗けただけだった
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