パパの赴任先に引っ越してきて早3ヶ月
パパの赴任は12月からだったけど、
私と妹と母は4月にこっちに来た
妹が4月で中学に上がるタイミングだったこともあり、
年度始めからとママがパパにお願いしたらしい
だから、私も3年になるところで新しい学校に入れた
受験生だからか、進路別の結束力があったのも救いだった
私と同じ主要地域の難関私立や県唯一の国立組、県内私立や短大志望、就職組の大きく3つ
同じく進学志望でも、難関私立や国公立と県内私立や短大では雰囲気が変わる
ただ、毎月満月の日は寂しい気持ちになる
そして、月の方向を眺めて元気をもらう
隣の家住んでいた彼を思い出すから
別れる日が満月の夜だった
思い出話の楽しさと引っ越す不安と別れる寂しさとが混ざりあって、くいとめるように話続けた
「月が綺麗だね」と話して別れたから
満月を見ていると繋がっている気持ちになれる
私の小さなお守り
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好きだった、と思う
彼の隣にいる私はひよこになれた
不安を露にした無防備でよくて
ただ会話を楽しむだけ
苦手な電話も彼とだけは何時間でもできた
寝落ちしそうになる深夜まで話してた
褒めてくれるから
大丈夫っていってくれるから
オチなんてないのにどんどん聞いてくれるから
「気になる」って「それ聞きたい」って
大切だった
彼だけでなく、彼といる時間も、隣にいる私自身も
どうしても譲れないところに違いがあって
考えても相容れなくて
「大切だから離れる」って言い訳して逃げた
いまでも
辛くなったときに話を聞いてほしいと思う
心細くなったときに顔が見たいと思う
逢いたいと思う
連絡しないと踏ん張って3年
いまでも頭にはあなたがいる
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ずんと重くなった自転車のペダルに力をこめて
渡り続けた橋は忘れてない
不安と恐怖と寂しさと
いつになったら光が見えるのかわからないかったあの頃
橋のためにとみせかけて踏ん張ることができるから
川沿いの冷たさと言い訳して涙を見せることができるから
噂は絶えず憶測が憶測を呼んでひどくなり
もっともらしい考察を披露する人もいて
正確なことはわからないから
信じたい気持ちにすがりつつも、信じきれなくて
やっとちゃんとした言葉が出てきたとき
ふっと力が抜けたことを覚えてる
あのときの不安も恐怖もセットだけど
助けてくれた言葉も態度も歌詞も忘れてない
これからも、ずっと、きっと忘れない
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沈むと聞くと水がうかぶ
普段いる街中で太陽が西に傾いていても
沈むという言葉はでてこないかもしれない
はじまりもおわりも
海なのかもしれない
人類という1度の大きな概念も
1日という日々の繰り返しも
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あなたは守られているから
お祖母ちゃんが守ってくれているから
マンションが立ち並ぶ
生活の光に負けずに輝く幾つかの星の下で小さな頃に聞いた言葉
今考えるととても不思議だけど
そっか、とすーっと受け入れられたおまじない
暖かい気持ちになれたおまじない
あれから20年近く経つ
今でも守ってくれているのかな
悩むことたくさん、迷ってばかりだけど
私なりに頑張っているから
今は見守っていて
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