君の頬にキスを落とした。
くすぐったそうに君は笑った。
その笑顔のまま死んで欲しかった。
その幸せが途切れること無く死んで欲しかった。
愛しているよ。
離してほしくない。
柔らかくしなやかな身体は簡単に飛びそうで。
苦しいよなんて困ったように笑って。
星を散らして息をする。
苦しげな瞳にさえ愛を灯していた。
もっと、もっと生き汚くてよかったのに。
人間らしくない人間だった。
海へ行こう、遠い遠い所へ。
儚くて綺麗で美しい君を連れて。
波の光がヴェールのように覆う。
生きて、生きて、生きて欲しかった。
[星が溢れる]
咀嚼して飲み込んだ。
貴方は私を嫌っていたのかもしれない。
あの時の抱擁は実は罠だったのかもしれない。
貴方と紡いだ愛も全て虚構かもしれない。
例えそれが事実だとしても、
飲み込んでしまえばきっと有耶無耶になる。
喰らい尽くさねば。
ああでも、こんなに食べてしまうと
貴方との思い出が薄れてしまう。
頭の先から指の1本、産毛に至るまで愛した。
あの熱烈な融けてしまいそうな幸せ。
嘘でないと、云って欲しかった。
[安らかな瞳]
女々しい気持ちが零れて止まらない。
愛していいのですか。
貴方と共に歩いていいのですか。
頷いて顔を上げたその目から大粒の涙が落ちる。
華奢な身体を包み込んだ。
白銀の景色に
輝く星に誓ったのだ。
[ずっと隣で]
鮮やかな光が飛び込んだ。
それは私のそばをくるりと回った。
光を掴まえたくて私も回った。
くるくる回った。
ふと影を見てみるとスカートがなびいていた。
まるでお姫様が踊っているみたい。
もしかすると王子様も来ちゃうかも。
なんてね。
[もっと知りたい]
見えていますか。
僕は今、戦っています。
ある時は生意気な弟と。
ある時は理解の及ばない教科と。
またある時は突然襲ってくる眠気と。
そんなことに戦うなんて言葉を使うなと周りは言う。
血なまぐさいから?
まともな返しを見せた人はきっといない。
だってその人も戦っているから。
時間という敵。
上司という味方であり敵になりうるもの。
世の中白黒では上手くいかないと誰かが言った。
結局信じられるのは自分で、
自分の信じる剣を構えて備える。
剣は買い換えることもあるだろう。
でもその奥底の熱動は変えようのないものだ。
だから僕は今日も戦う。
[平穏な日常]