NoName

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咀嚼して飲み込んだ。
貴方は私を嫌っていたのかもしれない。
あの時の抱擁は実は罠だったのかもしれない。
貴方と紡いだ愛も全て虚構かもしれない。
例えそれが事実だとしても、
飲み込んでしまえばきっと有耶無耶になる。
喰らい尽くさねば。
ああでも、こんなに食べてしまうと
貴方との思い出が薄れてしまう。
頭の先から指の1本、産毛に至るまで愛した。
あの熱烈な融けてしまいそうな幸せ。
嘘でないと、云って欲しかった。

[安らかな瞳]

3/14/2026, 10:36:22 AM