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1/18/2024, 9:35:28 AM

「って言えば焚き火じゃない?」
「うん?……あ、歌か」
そうそう!と指差された赤色は、残念ながらポインセチアだったけれど。
「今は出来ないんだったっけ」
「らしいね。一度くらい芋とか蜜柑とか焼いてみたかったけど」
「風情が死んでる……」
「良いじゃん!」
発声と合わせたかのような鋭く冷たい一迅。落ち葉を巻いて通り抜けたそれに、寒太郎と呟かれては。音楽と国語の教科書、どちらで突っ込みを入れるべきか少し悩んで笑ってしまった。

<木枯らし>

1/16/2024, 12:52:58 PM

雪が綺麗、月が綺麗、花が綺麗
鳥が綺麗、風が綺麗、星が綺麗

一つ一つ並べ立てて、答え合わせに覗き込む、
君が一番綺麗なのだけど。

<美しい>



「朝も夜も寝てて良いよ。鬼に見つかったらお仕舞いだ」
「どれでも食べ放題さ。増え過ぎで埋もれる前にね?」
「空を自由に飛べるよ。敵は宇宙から来るから」
「何人と愛し合ったって良いの。だって、子供は試験管でしか生まれないわ」
「勉強?仕事?要らない要らない。星で最期の一人だもん」
「ずっと楽しく遊んでよーね!飽きられたらみーんな棄てられちゃうもの」

『君たちがよく言うじゃない』
『ね、良い世界でしょう?』

<この世界は>

1/15/2024, 10:01:14 AM

「不思議なことを言うね」
「君が言ったんじゃないか」
「冗談だった?いやいや、前にそれでスルーしたら怒ったの君じゃん」
「全部本気、なんでしょ?ちゃーんと覚えてるよ」
「……何、今更。泣いてどうなるとでも思ってるの」
「あ、あとね。コレしっかり君の指紋付いてるから」
「そ。誰でも君のだと分かるよね。皆に見せびらかしてたのは他でもない君な訳だし」
「うん。だから、ちゃんとね」
「一緒に地獄に落ちようね?」

<どうして>

1/13/2024, 10:11:58 AM

例えば、クリームの海に溺れるような。
例えば、沢山の猫に囲まれるような。
例えば、世界の王様になるような。
例えば、宇宙の冒険者になるような。

例えば、君が隣に居るような。

<夢を見てたい>

1/13/2024, 10:08:12 AM

愛しているねと問われて。
愛していますと答えた。
本心からの言葉だったけれど、どうしてか貴方は哀しげだった。

これでも愛しているかと問われて。
いつだって愛していますと答えた。
痛みも苦しみも、貴方からのものであれば耐えられた。

次も愛してくれるかと問われて。
当然愛しに行きますと答えた。
何度目かも忘れた輪廻だった。

愛していたよと貴方は笑って。
愛していましたと私も笑った。
広がり行く赤の色すら美しい人だった。

<ずっとこのまま>

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