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「って言えば焚き火じゃない?」
「うん?……あ、歌か」
そうそう!と指差された赤色は、残念ながらポインセチアだったけれど。
「今は出来ないんだったっけ」
「らしいね。一度くらい芋とか蜜柑とか焼いてみたかったけど」
「風情が死んでる……」
「良いじゃん!」
発声と合わせたかのような鋭く冷たい一迅。落ち葉を巻いて通り抜けたそれに、寒太郎と呟かれては。音楽と国語の教科書、どちらで突っ込みを入れるべきか少し悩んで笑ってしまった。

<木枯らし>

1/18/2024, 9:35:28 AM