愛しているねと問われて。愛していますと答えた。本心からの言葉だったけれど、どうしてか貴方は哀しげだった。これでも愛しているかと問われて。いつだって愛していますと答えた。痛みも苦しみも、貴方からのものであれば耐えられた。次も愛してくれるかと問われて。当然愛しに行きますと答えた。何度目かも忘れた輪廻だった。愛していたよと貴方は笑って。愛していましたと私も笑った。広がり行く赤の色すら美しい人だった。<ずっとこのまま>
1/13/2024, 10:08:12 AM