題 朝日の温もり
月曜日窓辺の時計も出勤日
朝日のご飯を食べて温い
春眠は暁を覚えずなんだけど
朝日の温もり照らす目覚まし
朝風呂のある日、あぶくもあらきれい
お湯と太陽が温めてくれる
題 最悪
きっとまだ最悪までは遠いはず
うるせえだまれ私の地獄だ
最悪と言われて笑うボケナスが
「最」であるならなんでもいいのか
最悪にみまわれてると泣くあいつ
これが底だと思う青さよ
てっぺんは何であってもムズいもの
だからどうした褒めたりしない
最悪を更新してきたかいがある
お前ごときは悪ですらない
題 誰にも言えない秘密
散文
言えない、と言わない、の違いが、ある二人の関係があるとき、それを決定的に変える一つだと思う。
義務や強迫観念と、意思や思いやり。
常識と、こだわり。
共犯と、恋人?
他要因による制限か、自分で貸した規則
前者が後ろ向きな何かにならないのはどんなときだろう。
まだ、その言葉を知らないとき。
どう表現していいかわからないとき。
言葉で表現した瞬間なくなってしまう欠片があって、その秘密のうち、それが一番大切だと感じて、わかっているとき。
「言える」ようにした瞬間になくなるから、選べる状態にもしない。
これは意思、まごうことなき。
言えない秘密は、相手の素性がわからないと案外するっと言えてしまったりする。
SNS、創作か実体験かわからない、世界の広さを感じる驚きエピソードたち。
自分だけの宝物みたいな、語り手がそうおもって大切にしてきた、し続けることが感じられる秘密がある。
例えばあの人があの時くれた返信、とか
おわり!
小さいころ使っていたベッドは背が高くて、足の間に荷物を収納してあったんですよ。
衣替え用の、季節外れの服とかイベントグッズとか、毎日は使わないものですね。
でも満杯になるほどは荷物は多くなかったんです。
親が合理的で几帳面な人で、要らないなと思ったらすぐ処分。判断力も思い切りもあって、自分はあこがれてました。
その荷物を端に寄せて、ベッドの下に秘密の部屋を作ったことがあります。
暗くて狭くて、でもなんか凄く安心しました。
人間の本能らしいですね?
だからあのときも全然怖くなかったですよ。
ほんとです。
親があの時、要らないなと思ったのが自分の子であったのも合理的で正しい判断だったんでしょうし。
容れられた箱は狭くて暗かったけど安心できたし。
狭くても、自分の、自分だけの部屋だったんで。
未練なんて、あるはずないじゃないですか。
初めてのデートのとき、あなたに、どんな道端でもふと顔を上げれば目につく、あの花の花言葉を教えた。
たとえこの先別れがあっても、その花を目に入れる度に私のことを簡単に何度でも、気軽に思い出してもらえるように。
初めてのデートのとき、あなたに、帰り道の暗がりでしゃがんで探してようやく見つけ出せる、あの花の花言葉を教えた。
たとえこの先別れがあっても、私を思い出すことが、その花を見つけ出すのとおなじくらい難しく珍しく、そして鮮烈な思い出になるように。
今、誰のことを考えていますか。