星音

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2/26/2026, 1:40:29 AM

どんよりとした暗く、今にも泣き出しそうな空。
街を歩く人は気持ち足早だが、私は、そんな空を見上げながら、ゆっくりと歩く。
急ぐ余裕も今の私には、なかった。
なんで、あんな事を言ってしまったのだろう。
「はぁぁぁ……」
私は、大きく溜め息をついた。
その直後、大粒の雨がポタポタと落ちてきた。
私は、傘もささずに歩き続けていた。
すると、
「おい!」
「え?」
後ろから、不意に呼び止められた。
聞き覚えのある声に振り返るとそこには、びしょ濡れになった彼がいた。
さっき喧嘩したばかりだと言うのに、探してくれたのだろうか。
「なにやってんだ!こんな所で!傘もささないで!」
「何だっていいじゃない!」
嬉しいはずなのに、素直じゃない私は、思ってる事とは違う言葉が出てきてしまった。
「ったく⋯。まぁいい。とりあえず、この中に入れ。」
「は?え、ちょっと!?」
そう言って、彼は、私の腕を強引に引っ張れた。
所謂相合傘というやつだ。
私は恥ずかしくなり、外に出ようとするが、彼はそうはさせてくれなかった。
仕方なく、そのまま黙って歩く事にした。
無言が続き、気まずい思いをしていると、彼が不意に口を開いた。
「なぁ、さっきはごめん。俺が悪かったよ」
「え?」
「だから、ごめんって」
彼の顔を見ると、少し照れた様子で、頭をかいていた。
そんな彼の意外な反応に私は驚いた。
そして、そんな素直な彼に、私も自然と素直になることができた。
「私も、ごめんなさい」
「いや、あれは俺が悪いから!」
そんなやり取りをした後、2人で笑いあった。


一次創作
物憂気な空

1/2/2026, 10:52:52 PM


抱負と目標は違うらしい。
目標を達成するための心意気のようなものが抱負。
だとしたら、私の今年の抱負は⋯。

目標が、表現の幅を増やして情景描写の向上。文章力の向上。だから、創作を楽しみながら続ける事だろうか。
ただ続けるんじゃなくて、楽しみながら書く。

12/18/2025, 9:29:42 PM

心の片隅で何時も考えていることは、 昔出会ったあの人の事。

もう十年も前なのに、未だに忘れられない。

彼は今、何をしているのだろうか。

もう多分会うこともないだろう。

でも、もし会えたら、 私は何を言うのだろう。

そんな事を考えながら。
私は、また眠りにつくのだった。

創作

12/17/2025, 10:26:24 PM

静かにシンシンと降る雪は、周りの音をも吸収していく。

静まり返った空間には、ただただ私の呼吸音だけが響いている。

怖いくらいの静寂が、なぜか私には心地良く感じられた。
暫くの間、心を落ち着けてくれる静寂に身を委ねる。
そんな風にゆったりと時を過ごしていると、突然ザクッザクッという足音が背後から聞こえた。
足音は、私に近づくにつれて段々大きくなっていく。
一体誰が……それとも気のせい? そんな疑問が浮かんだ頃に、その足音の主は現れた。

「おい!何してんだよ。こんな寒い中で。」

静寂の中に突如響いた、ぶっきらぼうな声。

その主が誰なのかは、見なくて分かった。
「何もしてないよ。」 私は振り返らずに答えた。

するとシンは、ハァとため息をついた。
「じゃあ、早く戻るぞ。こんな所にいたら風邪引くぞ。」

そして私に近づいてきて、私の頬を両手で包み込んだ。
「ほらみろ。頬が冷えてるじゃねぇか。冷え性何だから体冷やすなよ。」

そう言う彼の手は、とても冷たかったけど……でもなぜかとても温かかった。

「行くぞ。俺は寒がり何だよ。知ってんだろ。」
「……うん。」

そんなぶっきらぼうな言葉に、私は静かに頷き、連れられるまままに、彼の後をついていく。

12/9/2025, 12:36:24 AM

【雪原の先へ】

まだ誰の足跡もついていない真っ白な雪原に、ザクザクと足を突っ込み、ひたすらに進んでいく。指先は真っ赤になり悴み、足は冷たいを通り越して感覚がない。冷気で顔が痛い、鼻も恐らく赤くなっているだろう。
それでも、私は歩き続ける。
この先に、きっと何かがあるはずだ。
そう、信じて。

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