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11/9/2024, 3:18:11 AM

「意味がないこと」が今日の作文テーマだ。「『意味』って何?」という哲学はひとまず置いておいて、ひとつ思い当たったのは「自分は意味がない歌詞の歌がけっこう好きだ」ということだ。
ここで大事なのは、「意味がない歌詞」と「意味が薄い歌詞」は全然違う、ということだ。「意味が薄い歌詞」は、なんか恋とかに関するありがちな言い回しをふわふわと歌うだけの歌詞のことだ。
「意味がない歌詞」は、「なんでその単語の次にその単語を持ってきた?」と首をかしげるような、意味が解釈できない歌詞のことだ。自分の知っているアーティストだと、スピッツとか、岡崎体育とかがけっこうそういう曲を作っていると思う(岡崎体育はめちゃくちゃ意味のある歌詞の曲も作るけど)。
『五千光年の夢が見たいな 淡い緑のシャツ着て
頭蓋骨の裂け目から 飛び出してみよう
ゆがんだ天国の外にいて 
ずるい気持ちが残ってるから
ちょっと照れくさくて ちょっと照れくさくて』
みたいな、意味は分からないけど意味とは別の何かが分かる気がする、というものを、詩と呼ぶんだろう。
(スピッツ、五千光年の夢)

8/3/2024, 7:30:38 AM

「病室」が今日のテーマなのだが、病室には辛い記憶しかないので、少し前に書き逃した「1番欲しいもの」というテーマで書くことにする。

時間とか体力とかコミュニケーション能力といった形のないものを除いて、お金を出せば買えるものに限った場合、最近の自分が1番欲しいのは香水だ。香水なんて去年までまったく興味がなかったのに、「キャラクター香水」というジャンルを知ったとたん、あっという間にハマってしまった。キャラクター香水というのは、読んだとおり、キャラクターの特徴を香りで表現したものだ。

キャラ香水にハマっていくつも買ううちに、世の中には本当に様々な香りの香水があることを知った。香水にハマる前は、香水なんて花の香りかフルーツの香りくらいしかないと思っていたのだ。全然違う。木の香り、土の香り、苔の香り、煙草の香り、革の香り、寺の香り、紅茶の香り、緑茶の香り、バニラの香り、蜂蜜の香り、チョコの香り、スパイスの香り。本当に、ありとあらゆる香りの香水がある。

自分が最も気に入って使っている香水は、雨に濡れた草木の香りがする。スナフキンのキャラ香水である。

7/27/2024, 2:18:40 PM

「神様が舞い降りて来て、こう言った」が今日のテーマ…っていうかこれはもうテーマと呼ぶには長過ぎるが。そもそも自分は神様の存在を信じていない。この世界には、なにも悪いことをしていないのに生まれつき病気や障害を持っていたり、たまたま少数派の属性だったり、恵まれない環境で育ったりして苦労している人がたくさんいる。もしも神様がいるなら、こんなに不平等で理不尽な世界をそのままにしておくわけがない。だから神様はいない。もしくは、「あえてそのままにしている」とすれば、そいつは性格が悪すぎるので神様なんて呼べるシロモノではないし、まったくアテにできない。だから結局、人間が社会システムを用いてそういう人達を助けて、少しでも平等を実現していくしかないのだ。

7/23/2024, 1:15:55 PM

「花咲いて」が今日のテーマだ。自分は植物が嫌いではない、というかかなり好きなのだが、植物を育てる才能がない。園芸の名人の手を「緑の手」と呼ぶらしいが、「あんたは茶色の手やな」と母に言われた。買ってきた観葉植物も花もサボテンも、いつの間にか枯らす。もともと面倒くさがりなので、「植木鉢を充分に日光の当たる場所に置き、きちんと定期的に水やりをしながら、水をやりすぎないようにも注意する」という基本的なことが難しい。
そんな自分がちゃんと花を咲かせられたのは、子供の頃にやったヒヤシンスの水栽培くらいだ。ペットボトルをハサミで切って鉢の代わりの容器を作り、ヒヤシンスの球根を乗せた。球根の下側1/3くらいが水に浸かるようにしておくと、白い根っこがスルスルと生えてきた。そのうちに球根の上部から芽が出て蕾が出て、良い香りの花を咲かせてくれた。世話はペットボトルの水を毎日替えるだけだったと思う。水栽培だから水をやりすぎる心配がないし、球根に栄養が蓄えられているから肥料をやる必要もない。根っこに光が当たらないように、ペットボトルを黒い色画用紙で覆っていた。その黒い紙をそっと剥がすと、水中に垂れるしなやかな白い根っこが綺麗だったことを覚えている。

7/22/2024, 1:12:21 PM

「もしもタイムマシンがあったなら」が今日のテーマだ。
もしもタイムマシンがあったら、やはり過去の自分に助言をしに行きたい。中学入学直後に陸上部に入部しようとしている自分を捕まえて「つらいだけだからやめとけ、美術部か文芸部あたりにしとけ」と言いたい。しかしいきなり現れた「未来の自分」を名乗る奴なんて、中学生の自分から見ればただの他人だから、忠告が聞き入れられることはないだろう。
それなら自分のことは諦めて、他の時代を見学に行きたい。未来を知るのは怖いから、過去を見たい。江戸時代に侍が刀を差して歩いているのを見てみたいし、平安時代に本当に十二単衣を着ていたのか見たいし、弥生時代の農業を見たいし、縄文時代の集落も見たい。ティラノサウルスに羽毛が生えているのかも見たいし、プテラノドンが飛んでいるのも見たい。そして最後に、動物が陸上に進出するよりも前、植物だけが陸にあった時代が見たい。
生命は海で生まれ、植物が先に陸に上がり、植物の出す酸素がオゾン層を作り紫外線を遮ることで、やっと魚が陸に上がることができるようになったという。だから魚が陸に上がる前、陸地には一面に植物が生い茂り、それなのに虫も動物もまったくいなくて、ただ風が吹くだけの、とても静かな時代があったはずだ。それが見たい。

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