「意味がないこと」が今日の作文テーマだ。「『意味』って何?」という哲学はひとまず置いておいて、ひとつ思い当たったのは「自分は意味がない歌詞の歌がけっこう好きだ」ということだ。
ここで大事なのは、「意味がない歌詞」と「意味が薄い歌詞」は全然違う、ということだ。「意味が薄い歌詞」は、なんか恋とかに関するありがちな言い回しをふわふわと歌うだけの歌詞のことだ。
「意味がない歌詞」は、「なんでその単語の次にその単語を持ってきた?」と首をかしげるような、意味が解釈できない歌詞のことだ。自分の知っているアーティストだと、スピッツとか、岡崎体育とかがけっこうそういう曲を作っていると思う(岡崎体育はめちゃくちゃ意味のある歌詞の曲も作るけど)。
『五千光年の夢が見たいな 淡い緑のシャツ着て
頭蓋骨の裂け目から 飛び出してみよう
ゆがんだ天国の外にいて
ずるい気持ちが残ってるから
ちょっと照れくさくて ちょっと照れくさくて』
みたいな、意味は分からないけど意味とは別の何かが分かる気がする、というものを、詩と呼ぶんだろう。
(スピッツ、五千光年の夢)
11/9/2024, 3:18:11 AM