星野 エナガ

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3/30/2023, 11:12:23 AM

好きな子ができた。
あの子は僕より一個年下の24歳で、かわいいよりきれいな女性。目は一重だけど大きくって、口は小さい。よくジーパンを履いていてスラッとしている。僕は最初年上だと思った。だってあんなにきれいだもの!目があったときは胸がはずんだ。会話の際はできるだけ長くいられるようにたくさん話題を出した。その時の彼女の笑顔はたまらなくかわいいと感じた。
だんだん彼女と親密になっていくと同時に彼女からアプローチされてきた。初めは気の所為と感じたけど、だんだん本当なんだと感じた。
だからあの日、彼女に告白した。そしたらさ…OKしてくれたんだ!本当に嬉しかった!
…けど、彼女は僕のことを好きではなかったって気づいたよ。ある日のことだ。彼女からメールで『会いたい』って
来たんだ。僕は大急ぎで駆けつけた。そしたら、どうなったと思う?
僕はたくさんの警察官に捕まった。彼女は警察だった。何気なく近づいてきたのはをして僕を逮捕するため。彼女は言った「殺人罪で逮捕する。あんたのことは知っているわ。だってアタシの尊敬する兄を殺したんだもの。」ってね。そんで僕は27人殺した罪で死刑になった。それでも僕は彼女のことが好きだ。愛している。たとえ、その尊敬する兄に性的な目で見られて、その兄に下着が盗まれて、僕が現場を見て、彼を注意したっけ殺されそうになったから殺したことに気づかなくても。
愛しているよ。

『何気ないふり』より

3/29/2023, 1:00:20 PM

最悪だ。
今、俺はベットに横になっている。そして、アイツは俺を恨めしい目で見ている。俺はソイツをミて、流石に自分の体の子宮をえぐって取り出した俺でもやばいと感じた。悪寒がする。誰かに助けてほしいと心の底から思う。アイツは俺のことをまだ見ている。動けない。なるほど…これが金縛りか…とのんきなことを考えてしまう。こういうふうに見ていることは何度かあった。少なくとも…俺がダチと一緒にお祓いに行ったとき以来は…
お祓いに行ったとき、確か神主さんは「お祓いは終わりました。あとはあなたの行動次第です」と言っていた。
どうしろと言うのだ。今、金縛りに遭っているというのに。アイツはなにかを持っている。よく見えないが、小さくなんかの金属だ。俺は体をむりやり動かす。だが動かない。俺は声を出す。「あんた、誰だ?」良かった…声は出た。「その手に持っているもんは何だ?悪いが俺は人から物もらうときは意地でも受け取らない主義だ諦めてくれ。むりやりだったら俺は窓からそれを捨てる」
…どうやらアイツは帰るらしい。やっと金縛りがなくなって、体制を変えれた。そして見えたのは、指輪だ。
あまり装飾がつけられていないが、シンプルで、俺好みだ。
そういえば、あの恨めしそうな目で見ていたのは、もしかしたら俺に指輪をはめるタイミングを見ていたのかもしれない。しかし、妙にはめられたかったと思ってしまう。
俺は『命ある者としてのハッピーエンド』を手に入れたんだ。

『ハッピーエンド』より
※前回のお題の続きとなっておりますが、読まなくてもわかるように努力しました。

3/28/2023, 11:42:55 AM

アイツはいつも俺をミている。
え?どこだって?ほらほらあそこ、あそこの電柱の後ろにいるヤツだよ。ミえるか?どう見ても人間じゃあない。いや、人の形をしているが、人じゃあない。幽霊かなんかの類だ。俺を呪っているわけでもなく、守っているわけでもない。ただ、見ているだけだ。え?俺に惚れているんじゃあないかって?いいや。それはありえねぇよ。俺は子どもだし、自分のことを「俺」って言う戸籍上女だし、それに、自分で自分の中にあった子宮をえぐって取り出すイカレた野郎だよ?
え?そのやばいところに惚れたんじゃあないかって?それもそうだな…アイツはそーいうところに惚れたのかもな… いいや、でも俺はまだ生きていたいしな。霊界に行きたくない。
どっかいい感じのお寺か神社知らない?お祓い行きたい。知らないか…だよなぁそれじゃあネットで探して一緒にいこうよ。一人だと幽霊相手だから怖いからさ…
でもなぁ。…なぁ今から質問をする。クレイジーな質問をな。…一回だけ、アイツが目の前に現れたことがあるんだ。ベットで寝ている時にだ。アイツは俺の瞳を見ていたんだ。そんで、一瞬で居なくなった。こっから質問だ。
アイツに見つめられるのが悪くないと思う俺は異常か?

『見つめられると』より

3/27/2023, 12:59:48 PM

今、目の前には心臓がある。
それは自分の内蔵だと私は気づいた。なぜなら鼓動が感じれないからだ。私はそれをよぼよぼな手で手に取る。トクトクっと鼓動を手のひらで感じる。しかし、不思議なものだ。今、私は生きている。私の体は心臓という命あるものには必要不可欠なものが無い体になっているというのに。夢なのだろうか?たが、私は頬をつねらない。夢でも現実でもいいからだ。ふと、私は不気味な事を考える。もし、この心臓を握り潰したらどうなるのか?投げつけたら?踏み潰したら?私は私が嫌になった。気分が悪い。だが、いま心臓が無い体をある体にするにはどうすればいいのだろうか?
私はシャツのボタンを取る。そして鏡を見る。私の体にはきれいな穴がある。筋肉が落ちているよぼよぼな体には似合わない。
そして今更なことを思い出した。指輪がないのだ。いつも身につけている愛しき妻の形見がないのだ。だが、すぐに見つかった。心臓があった場所だ。
そして思い出した。私は心臓の病に患っていたこと、そして心臓にはその病の証がついていることを思い出した。
たが、この心臓にはそれがない。
私は思う。この心臓は私のではなく、妻のものではないか?と、そして妻は病を患った私の心臓のかわりに彼女の心臓を置いていったのではないか?と…
どうやら、私は妻によって生かされているのだ。妻の心臓を体に入れるわけがない。なぜならこの心臓は彼女のものだ。いずれ返さなくては。

『My heart』より