ちょっと近くのコンビニまで行こうと玄関を開けると、そこに君がいた。
突然の君の訪問。僕は驚いて君の顔を覗き込む。
君から来たとはいえ、君は逃げてしまうんじゃないかと思っていた。
だけど、君は逃げずに僕へと近付き、しがみつくように抱きついてきた。
「まいったなぁ……」
でも、そんな君を放っておけず、そのまま家へと上げてしまった。
それから、君はずっとこの家の一員だ。
今日も気持ち良さそうに眠る君の頭をそっと撫でる。
『突然の君の訪問。』
今日は雨の予報だっていうのに、ちっともそんな気配ないじゃないか。
青空を睨む。
俺は今、大きく傷付いていた。
ずっと好きだった幼なじみに、彼氏ができていた。
嘘だろ……?
小さい頃は結婚の約束をしたこともあった。それが、小学校の途中から徐々に話さなくなり、中学校ではもうまるで他人のようだった。
それでも俺は彼女が好きだった。本当は、彼女も俺のことが好きだけど態度に出せないだけだと思っていた。正直今でも思っている。
だってこんなに長い間一緒にいたんだ。それにあの男より絶対俺の方がカッコイイし。
はぁ…………。
大声を上げて泣き出したかった。でも、涙を見せるのは恥ずかしかったから、雨の中ならわからないと思ったんだ。
それなのに太陽は容赦なく照りつけ、俺に涙を流す隙さえ与えてくれな――、
ゴロゴロ……。
空に黒い雲が流れ、音を響かせ始めた。
お。雨降るか?
ザー……!
短い通り雨、にしてはあまりにも激し過ぎる雨。
雨に佇み泣くなんて余裕もなく、俺は一瞬にしてずぶ濡れになった。
もうこうなったら笑うしかない。雨で湿った空気とは裏腹に、俺は乾いた笑いを浮かべた。
『雨に佇む』
8月26日(土) 晴れ
今日はいつもの病院へ行った後、モーニングをしてから帰った。
その後は何してたんだろう……。気付いたら夜だった。よくあるよね、そういうこと。
そうそう。最近、毎日ちゃんと書けている。
大体三日坊主で終わってしまう私がこんなに続けていられるなんてたいしたものだ。なんて、自分で書いたりして。
ひとまずの目標は、これからもサボらず毎日書くこと。頑張るぞ!
こうやって、こんなことを書いているここが、私の日記帳のようなものです。
『私の日記帳』
あなたと向かい合わせで座る。
初めてのことに、胸がドキドキと大きな音を鳴らす。緊張が収まらない。
上手く話せるかな? まずは落ち着かないと。
あなたがまっすぐこちらを見る。目が合って、心臓が更に飛び跳ねた。
そうしてじっと見つめたまま、あなたがゆっくりと口を開いた。
「おまえがやったんだろ?」
「だから僕じゃないですってお巡りさーん!」
『向かい合わせ』
どうにも上手くいかなくて、とてもやるせない気持ちになる。
それはひとえに自分の力不足である。
今はまだ努力の途中なんだと、だからこそこうやって頑張っているんだと、自分に言い聞かせる。
努力は一朝一夕で実がなるものではない。少しずつ少しずつ育っていくものだろう。
だから、今日もやっていく。どんなに時間がなくても、どんなに短くても、こうして文章を綴っていく。
自分に気合いを入れた。
書いたお話が評価少なくてやるせない気持ちになることもあるけど、頑張って続けていくんだ! と。
『やるせない気持ち』