川柳えむ

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 ちょっと近くのコンビニまで行こうと玄関を開けると、そこに君がいた。
 突然の君の訪問。僕は驚いて君の顔を覗き込む。
 君から来たとはいえ、君は逃げてしまうんじゃないかと思っていた。
 だけど、君は逃げずに僕へと近付き、しがみつくように抱きついてきた。
「まいったなぁ……」
 でも、そんな君を放っておけず、そのまま家へと上げてしまった。

 それから、君はずっとこの家の一員だ。
 今日も気持ち良さそうに眠る君の頭をそっと撫でる。


『突然の君の訪問。』

8/28/2023, 8:55:49 PM