サクラソウ

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5/16/2026, 1:24:09 PM

「元気があれば、何でも出来る!」
とあるプロレスラーの物真似をしてる人が、バラエティ番組に出ている。
「似てるね」
「そうだな」
お互い、相槌を打ちながら。
ふと、思い付いた。
「ねぇ。愛があれば、何でも出来るよね?」
わたしの問い掛けに、貴方は一瞬目を丸くしたけど、直ぐ何時もの優しい笑みで応えてくれた。
「勿論だ。今迄、色んな事あっただろ?でも乗り越える事が出来た。其れは如何してだと思う?」
確かに、貴方と出会ってから今日迄、決して順風満帆とは行かなかった。
でも。
昨日より今日、今日より明日。
二人の絆は更に深まっていると思う。
こうして話してる間も。
貴方は、わたしの手をしっかり握り締めてくれてる。
其の温もりが嬉しくて、何だかこそばゆくて、わたしもほほ咲み返した。
「元気と愛があれば、何でも出来るね!どんな困難が待ち受けても、貴方とならへっちゃらだよ!!」
だから。
これからも、どうぞ宜しくね。
貴方の頬にそんな言葉を乗せて、いちごの香りのキスをした。

5/15/2026, 12:46:08 PM

去年の九月。
わたしは、貴方との別れを決意した。
理由は、わたし達の倖せを盗まれてしまったから。
とても哀しくて、悔しくて、取り返そうとしたけれど、狡猾な相手には到底敵わなかった。
顔を見るのも辛くなり、結婚した証や貴方に纏わる総ての物を手放した。
其れだけでは飽き足らず、わたし自身も手放したくて、お気に入りのコスメやデートの時に着てた服等を殆どゴミ袋に詰めた。
長かった髪も、自分の手で短く切った。
何もかもが、どうでも良くなった。
わたしなんて要らない。
貴方の居ない世界は、無に等しいから。
ひと月、又ひと月、更にひと月と時は流れ。
其の虚ろで空っぽになった心に、薄ら芽生えて来たのは、後悔だった。
忘れようとすればする程、貴方を余計に思い出す。
思い出せば苦しいのに、涙が溢れて止まらなくなるのに。
別れてしまった後悔の波は次第に高さを増し、わたしを一息に呑み込んだ。
もう、二度と後悔なんてしたくない。
わたしは、あの日誓った筈だった。
貴方への想いは永遠だと。
何十年と生きて来たけど、貴方に抱いた恋心を人生最後と決めた事を。
波に溺れ、打ち上げられて気づいた。
もう、死ぬ迄後悔なんてしたくないと。
わたしは、だから貴方とやり直す決心をしたんだよ。
力強く握ってくれた貴方の手を、離さないって。
クリスマス・イヴに交わした口づけ。
その温もりは、今もわたしの唇に残っているんだよ。

5/14/2026, 1:34:02 PM

今日は何処へ行こう。
吹く風を身を任せ、目的地を決めず只気侭に歩いてみようか。
そうしたら、何か新しい発見があるかも知れないよね。
ひび割れた舗道の隙間から生えてるアスパラガス、カササギの親子、お散歩中に尻尾を振りながらこっちへ来る柴犬。
「痩せなきゃ」
「沢山歩かなきゃ」
義務感で、ぐるぐる巻きになってたわたし。
「今よりも綺麗になりたい」
「もっと可愛くなりたい」
貴方の為に、有りっ丈の努力をしたけれど。
「太ってても、顔が真ん丸でも、お前は充分過ぎる程可愛いし、誰よりも魅力的だ」
貴方はわたしにそう言ってくれた。
吹く風に背中を押され、スキップしながら家路に向かおうか。

5/13/2026, 1:39:44 PM

一年後。
わたし達は、何してるんだろうね?
今より広い家に引越して、家庭菜園とか始めてるのかな?
それとも、海外旅行とかを楽しんでるのかな?
幸せの未来予想は続く。
「何かさ、一年後もこのままで良くないか?」
貴方の一言に、ハッとする。
そうだよね。
決して豪勢では無いけれど。
こうして二人で普通に暮らしてる日々が、何より大切で愛おしいんだよ。
「一年後も、お互い笑って過ごそうね」
貴方のほっぺをむにっ、と摘んで。
「あぁ、そうだな。お前の笑顔はどんな宝石よりも美しい」
気障な科白も、如何して貴方が言うとこんなに嬉しくて、胸の奥がきゅんとするんだろう?
「それは、貴方がわたしの傍に居てくれるからだよ」
ちっぽけな原石だったわたしを光り輝かせてくれるのは、貴方の存在。
一年後。
貴方のその優しい顔をもっと見たいから、もっともっと輝きたいな。

5/12/2026, 1:19:37 PM

今迄、俺は沢山の女性を見て来た。
「綺麗だ」と思った人は居たが、こんなに心を惹き付けられたのはお前が初めてだ。
背が低くて、泣き虫で。
ちょっと天然だが、とても一生懸命で。
そして、俺に見せてくれる無邪気な笑顔は子供のままで。
料理が上手くて、動物や植物が好きで、俺にオススメの音楽を教えてくれたり、野球を観る楽しみも教えてくれたよな。
「愛してる」
そんな一言じゃ計り切れないくらい、お前の事が大好きだ。
「大好きで、大好きで、堪らない」
お前が、俺によく言う科白。
今日はそっくりそのままお前に返すぜ。

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