たろ

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12/31/2025, 3:35:38 AM


「星に包まれて」


『満天の星空』と幼子のはしゃぐ声が聴こえる。
「そんなに難しい言葉、よく知ってるねぇ。何処で教わってきたの?」
年季の入った声が尋ねる。
『プラネタリウムで言ってた!』
得意気な幼子の声が弾む。
「聴いたお話覚えてきたの?すごいねぇ。」
年季の入った声も、つられるように弾む。

見上げた空には星々の煌めき。
降る程の量はなくとも、輝きは確かに。


どうか幼子の道行を照らし続けて欲しいと願う。

12/24/2025, 1:06:31 PM


「遠い日のぬくもり」


これは夢だろうか。
あれは幼い頃の私だろうか。
蹲って、地面に何かを書き付けている。
『ねぇ、どうして独り頑張ってるの?』
無邪気な顔が首を傾げている。
『誰も頑張ってる確証がないのに、どうして独りだけ頑張らなきゃいけないの?』
変なの、と無邪気な顔した幼子は、地面に向き直った。
「頑張って、乗り越えたら、自信がつくと思うの。何も無駄にしたくないし、経験した事は全て糧になるから。」
幼子は、こちらを見向きもせず、『ふうん』と気のない返事をして、地面に何かを書き付けている。
『―――なきゃ良いけど。』
風が2人の間を駆け抜けていって、聴き取れなかった。

12/16/2025, 10:30:51 AM



【君が見た夢】


12/7/2025, 10:47:03 AM


「白い吐息」

吐く息は白く、夜空に湯気を立てて消える。
すれ違う人の波は、気忙しく過ぎて行く。
キンッと鳴る寒さと静謐に、白い吐息が応えるようだ。

常は静かなはずの夜の境内に、灯りと酉の市が立っている。
時折、聴こえるのは縁起物にまつわる掛け声と手拍子。
わっと上がる歓声と拍手が、凍てつく夜空へ吸い込まれていった。

来る年には、より良き日々を願う。
去る年には、労いと自愛を尽くそう。

12/4/2025, 12:47:30 PM


【秘密の手紙】


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