たろ

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8/30/2025, 1:41:48 PM


【ふたり】

寒い季節は、寄り添って。
こたつもソファも、温かい飲み物も一緒。
熱い湯船に浸かりたくて、いつも競争。

暑い季節は、つかず離れず。
空調を効かせた部屋の床に転がっては、ごろごろと冷たい所を探す。
風呂上がりの扇風機前は、いつも取り合い。

時々は喧嘩もするし、意地を張って別行動することもある。
それでも結局は、誰よりも傍に居たくて、甘えたい。

そんな風に、ふたりは生きていたいのだ。

8/30/2025, 12:53:18 AM


「心の中の風景は」

嵐が来た。
極寒の冷気。極限のブリザード。
心臓は縮み上がり、ドンドコと生命の危機を叫ぶ。呼吸は浅くなり、脳内に警鐘が鳴り響く。有り体に言えば、動悸である。


嵐が去った。
穏やかな春の陽気。萌木と芽吹きの躍動。
春告鳥は雪解けを連れ、爽やかな風は新しい季節を連れて来る。
心臓はふくいくと全身に血液を送り、生命の連綿を言祝ぐ。熱い血潮が、身体中を満たす。さぁ、前を向き、歩いて行くのだ。


表面上は、スンッとしているが、中身は大騒ぎである。

8/28/2025, 3:28:08 PM

夏草

8/26/2025, 8:47:22 PM


「素足のままで」


いつもスリッパを何処かへ置いてきてしまう。
一回脱いだら、そのまま。

ぺたぺた、ぺたり。

今日も今日とて、裸足でフローリングの上を歩いて行く。


8/25/2025, 11:39:22 PM


「もう一歩だけ、」

もう少し、あと少し。
大丈夫。
一歩ずつ、前に進んでる。
後ろに下がったって、後退にはならない。
道は無限にある。
今日のダメが、明日の糧になることだってあるのだから。

無駄なモノは何ひとつ、ない。

何かをする私も、何もしない私も、これから来るいつかの私の役に立つ。
私の中にあるものは、誰にも奪えないのだから。

さあ、もう一歩。

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