愛と平和、って、たいそう壮大なテーマのように思いがちだ。(ボクだけ?)
でもさ、難しく考えなきゃ、あちらこちらに、愛と平和はあるんだ。
まずさ、
朝、目が覚めたこと
おはよう、と言える人がいること。
そんな些細かもしれないことも、
愛と平和、なんだよ。(と、ボクは思うんだ)
道行く子どもたちの元気な笑い声や、
道端の小さな草花たちや、
空を高く飛ぶ鳥たちの様子や、
気持ちよく吹く風や、
ふわふわと浮かぶ雲や、
どこかの家から香る、美味しそうなカレーの匂いや、
仲良く歩く老夫妻の様子や、
世の中には、たくさんたくさん
愛と平和が、あるんだよ。
画面の中で起こっている、悲しい出来事は、今ボクの目の前で起こっていなくて、知ることは必要かもしれないけど、ボクは(ボクたちは)必要以上にその恐怖を受け入れなくていいんだ。
ずっと穏やかでいられたらよいけど、いろんな経験をするのがこの人生。
その中で、愛と平和の世界の方をボクは日々選び続けるんだ。
崖から後ろ向きに飛び降りた。
一瞬ふわり、と浮いたような気がしたが、飛べるわけなく、海へ海へとボクは落ちていく。
空がみえた。
過去の過ぎ去った日々もみえてきた。
思ったより怖くなかった。
むしろ、なぜかあたたかい光に包まれているような感じがした。
なかなか海に届かない。
下を向こうと首を傾けた時、『ぎゅん』という音と共に、身体が浮いた。
落ちていくはずだったボクの身体は、高く高く空へと昇っていく。
何かに守られてるのが分かるが、その姿はみえない。みえないけれど、それはもう大丈夫だ、とボクに伝えてくれているのを感じる。
ボクにはたった一つの気がかりがあって、それはさっき落ちていくときにみえた過ぎ去った日々の中にあったのだけれど、今となってはもうどうでもよくなっていて、ふわりふわりと浮きながら、今はもう本当に身を任せていればいいんだ、とハートから安心したボクは、ゆっくりと目を瞑った。
『ハッキリ言ってさ、お金より大事なものしかないよね!!!』
彼女が生ビール片手に、いきなり叫んだ。
ボクも酔ってはいたけれど、彼女の大声に恥ずかしくなって周りをキョロキョロ見回した。
隣のテーブルのカップルは、突然叫んだボクの彼女の様子に、最初は呆気にとられていたけれど、女性の方が飲んでいたカシスオレンジを高々と掲げて、
『そーだ、そーだー!!!』
と、楽しそうに大声を出した。
それにつられて?、なぜか店内の至るところで
『そーだ、そーだー!!!』
の叫び声の嵐である。
なんだか楽しくなって、ボクたちは
『そーだ、そーだー!!!』
と歌うように叫びながら、おのおのの飲み物を飲み干した。
…とはいえ、最後には皆、ちゃんとお会計をして、それぞれの帰る場所へ向かう。
なんだかなあ、この世は面白い。
三日月に腰かけ、こちらを眺めているのは、もうすぐ赤ちゃんが産まれるママ天使です。
ママ天使は、地上の様子をみて、ちょっぴり心配になりました。あちらこちらで争い絶えず、ぐるぐる黒い渦がたちのぼる地球で、これから産まれる我が子たちはどうなるのだろう、と。
目を瞑り、ゆっくり呼吸をしたママ天使は、もう一度地上を眺めました。
すると、わずかにキラリと光る場所があります。じーっと目を凝らすと、そこには以前ママ天使から産まれた赤ちゃんがいたのです。大きくなったその子は、とびっきりの笑顔で走りまわっています。仲間たちと踊ったり歌ったり、とても楽しそうにしています。
ママ天使の目から涙が溢れました。
よく見ると、地上には光る場所がたくさんありました。それらは、黒い渦に巻き込まれることなく、しっかりの光の柱をたてています。
そのことに気づいたママ天使は、ホッとしました。大丈夫、なにがあっても大丈夫、なのだ、と。これから産まれる子たちが地球を救っていくのかもしれないな、と。
お月様がまんまるになる頃、地上にはまたたくさんの光の柱がたつことでしょう。
「ウィキペディアで調べたら″絆″って、あんまりいい意味じゃなかったんだねー。」
隣の子が、スマホ片手にぶつぶつ言っている。
僕たちは、もうすぐ卒業で、来週のお別れ会で『絆』というテーマで書いた作文を読み、『絆』という曲を歌う。
ん?あんまりいい意味じゃなかったのなら、『絆』づくしで良かったのか?
ま、今さら変えるの面倒だし、今はいい意味で使われているし、ま、気にしない気にしない。
しかし、世の中まだまだ知らないことばかりだなあ。確かに親の世代と僕たちとで使う言葉も違ったり、意味が違ったりする。そんな日本語はない!と母親によく注意されたりするしね。僕たちは、僕たちのルールがあって、僕たちの言葉があるのにさ。大人に、昔はね!ってグチグチ言われるのとか、ああ、ホント面倒くさい。
でもさ、僕たちが大人になったら、子どもたちに同じように言っちゃうのかなあ。ああ、イヤだなあ。大人って面倒くさいよなあ。いろんな面倒なのなくしてさ、自由に生きたいよなあ。
あ、余計なこと考えてたら、作文提出の時間になっちゃったよ。
続き書かなきゃ!