ね。

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3/6/2026, 7:48:56 AM

なんかさ、最近危うくなると、なんかに助けられてる感じするんだよね。


昨日もさ、うっかり電車にカバン忘れちゃったんだよ。大切なもの入っててね、大慌てさ。気づいたのが駅から出てバスに乗ろうとした時で。後ろから「すいませーん!」って声かられて振り向いたら、知らない人がボクのカバン持って走ってきたんだよ。びっくりしたけど、ホント、ありがたかったなあ。


あとはさ、うっかり赤信号渡りそうになった時。疲れすぎてぼーっとしていたんだよね。横断歩道に一歩足を踏み出そうとしたらさ、目の前をなんかシュッて通ったんだよね。紙飛行機だったんだけどね。近くにいた子どもが紙飛行機飛ばしたんだよ。その子は親に、危ない!って叱られていたけどさ。あれは渡っていたら、危なかったよ。よくダンプカーが通る道だったからね。ああ、命拾いした。



他にも、ちょこちょこ上手くいかないなあみたいなときに、なんかに守られてる感じするんだよなあ。ホント、ありがたいんだけど、なんだろうなあ。




んー、そろそろ、ばあちゃんの命日だな。そういや、しばらくお墓参りしてないなあ。たまには、まとめて休みをとって田舎に帰るか。団子屋の看板見たら、ばあちゃんのみたらし団子思い出したよ。甘くてもちもちで、旨かったなあ。また、食べたいなあ。ばあちゃん、優しかったなあ。
また会いたいなあ。

3/5/2026, 7:18:32 AM

『ボクは、キミに、何かできたかな?』
最後の日、僕は大好きな君に、こうたずねた。君は泣き続けて、ただ頷くだけだったね。その辛く悲しい泣き顔をみながら、僕はこの世を去ったんだ。





いま、僕からみえる君は、笑っている。
側には、新しいパートナー。
2人で仲良く海辺を歩いているね。



よかった、君がしあわせそうで。
本当に、よかった。


僕はさ、君とずっと一緒にいられなかったからさ。やっぱり君のことちょっぴり心配だったんだ。

ああ、安心したら、身体がさらに軽くなってきた。
そろそろ、本当にいくね。



君と会えてしあわせだったよ。
最期に、大好きな君の笑顔がみられて、僕はとてもとても嬉しいよ。
ありがとう。
じゃあね!

3/4/2026, 7:50:20 AM

「わぁ、ぼくたちくらいのにんげんがいっぱいだ!」
この部屋に住んでいるこびとたちは、うれしそうに、雛人形のまわりをかけまわっています。



数ヶ月前、この部屋に住む人間たちに、赤ちゃんが産まれました。
名前は、ももちゃん。
今日は、ももちゃんの初めてのひなまつりの日です。



人間たちは、色とりどりのお料理を囲んで、ワイワイと賑やかです。主役のももちゃんは、いろんな人に抱っこされて疲れてしまったようで、今はママの腕の中で安心してすやすや眠っています。





「おひなさまは、うごかないのかなあ。」
こびとたちは、雛人形たちと遊びたくてたまりません。みんなでじ~っと人形の顔を見ていたら、キラキラと人形たちの瞳が輝き始めました。そして、一番上の人形が何かごにょごにょ言っています。それに気づいたこびとのひとりが、その人形の側に駆け寄りました。


刀を脇に携えたその人形は、
「よる…よる…」
と、人間たちに気づかれないように言っています。


どうやら、雛人形たちもこびとたちと遊びたくなってきたようですね!
今夜、人間たちが眠りについた頃、雛人形とこびとたちもひなまつりのパーティーをするのでしょうか🌸

3/3/2026, 7:14:17 AM

″あなたの願いを叶えます″

店の看板にはこう書いてあった。
私は、幼い妹と共に店のドアを開けた。
中には、古びた机と椅子が二脚あるだけで、机の上には紙が1枚とペンが置いてあった。その紙に、願いを書くのだ。


私は妹を膝にのせ、椅子に座った。
ペンを持つのは久しぶりだ。緊張もあって、文字を書く手が震える。
幼い妹は、私の顔を心配そうに見た。


「大丈夫。また、お母さんに会えるからね。」
私は、できるかぎり落ち着いた声で妹に伝えた。うん、と彼女はうなずいた。




母が天国にいってから、幼い妹は毎日毎日泣き続けた。母が死んだことも、もう2度と会えないことも、彼女には理解できなかった。なぜ突然いなくなってしまったのか、まだ幼い妹には分かるわけがなかった。



この店の話を聞いたとき、たった1つの希望の光がみえたような気がした。
死んでしまったものに、もう会えるはずはないと思いつつ、私は意を決して妹を連れ、ここに来たのだ。





願いを書き終えると、私たちは店の外に出た。そんなに時間が経ったようには感じなかったが、空には一番星がキラキラしていた。

「なんだか、おかあさんみたい。」
と、一番星を指さしながら幼い妹が笑った。彼女の笑顔をみたのは、久しぶりだった。緊張が解けた私も、空を見上げて微笑んだ。


優しくて、穏やかな、美しい夜だった。











3/2/2026, 7:29:25 AM

「欲望のまま、生きるって、どんな感じだろ?」
『ん~、赤ちゃん的な生き方?』 



「赤ちゃん?あはは、確かに、赤ちゃんは欲望のまま生きてる感じ、するねえ。」
『でしょ~。お腹すいたら、泣いて。オムツ濡れたら、泣いて。なんかわかんないけどイヤだよー、って泣いて。欲望のまま、って感じ。』



「ホントだねー。この人の抱っこじゃイヤだ!ってギャン泣きしたりするしね。」
『そうそう。逆に、大好きな人だったら、安心してにこにこ抱っこされたりするし。素直だよねー。』



「なるほど!欲望のまま生きるって、ある意味、素直に生きてるってことかもねえ。」
『だねえ。』



「あー、赤ちゃんに戻りたいよー。」 
『あはは、素直になりたい!じゃなくて、赤ちゃん戻りたいの?』




👶💓👶💓👶




隣の席の女子高生がそんな会話をしている。確かに、大人と言われる年齢に近づいてくるにつれ、赤ちゃんのように欲望のまま生きるのはなかなか難しいのかもしれない。


″欲望のまま生きるって、素直に生きること″


そう捉えたら、みな年齢にとらわれず、欲望のまま生きられるかもしれないなあ、とぼんやり考える。


さ、残りのコーヒーを飲んだら帰ろう。
欲望のままに、今夜は素直に過ごそうか。
後回しにしていた映画を観ちゃおうかな。


あ、ポップコーン買って帰ろう。
新しい味出てるかな?




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