ね。

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2/1/2026, 7:03:45 AM

旅路の果てに 辿り着いたのは
仄かに暗い 洞窟だった


身を隠すには 充分な広さで
わたしは そこに
死ぬまで いることにした



あるとき
足元に 
小さな穴ができていることに 気づいた
日に日に それは拡がっていき
人が 入れるくらいの 大きさになった



さらに 身を隠すために
わたしは その穴に 入りこんだ
あたたかく 包まれるような
不思議な 感触がした




しばらく そこで 過ごしているうちに
″わたしは なぜ 身を隠しているのだろう?″
と 思うようになった



ある朝 
目が覚めた わたしは
穴から 這い出し 
洞窟の外へ 歩きはじめた



旅はまた ここから 始まるのだ



1/31/2026, 6:41:48 AM

食パン
あんパン
フランスパン

クロワッサンに
クリームたっぷりクリームパン

それから 
お手製のサンドイッチ
(たまごとハムをはさんだわ)

おまけに
甘さ控えめリンゴジャムも入れて




さあ
あなたのもとへ 参りましょう♪




あなたは 
丘の上に いつもいるわ
そこで 
ずっと 眠っているのよ



今日は 
あなたと 初めて会った日だから

お祝いに
あなたと 一緒に
わたしたちが 大好きだったパンを
たくさんたくさん 食べるのよ



食べるのは
私だけ だけど
きっと あなたにも 届いているわ



1/30/2026, 7:18:19 AM

その喫茶店は、1年前くらいにオープンした。毎日というほど通っている、ボクのお気に入りの店だ。


「I LOVE...」という、お洒落な名前のその店は、近所の若者に大人気である。特にランチがボリュームがあって、育ち盛りの男子も大満足!のメニューも多い。が、ボクは小食で静かな方が好きなため、モーニングの時間に通うことにしている。





店のドアを開けると、
「おはよう!」
と、いつもの明るい声が聞こえた。キッチンにいた店主がボクに微笑んでいるのが見えた。ボクは手をあげて挨拶をする。
店主である彼女の気さくな感じがボクのお気に入りポイントのひとつでもある。




今日は、モーニングでも珍しく店内が少々賑やかだった。この店は、店主である彼女が1人で切り盛りしているため、混み具合によっては、客同士が助け合って料理を運んだりする。そんな、とてもアットホームなところも、ボクのお気に入りのひとつなのだ。





モーニングは一種類。
分厚いトーストに、スクランブルエッグ、飲み物はコーヒーか紅茶が選べる。コーヒー派のボクは、いつもホットコーヒーだ。
この分厚いトーストが、ボクの1番のお気に入りポイントで、本当に本当に美味しいのだ!
モーニングが運ばれてくると、ボクはさっそくトーストに手を伸ばす。そして、恥ずかしげもなく大きな口を開けてひとくちほおばる。すると、パンのほんのりした甘さとバターの塩気がじゅわ~っとまじりあって、口の中がしあわせいっぱいに。ふわもちっとした食感もたまらなくて...
ああ、うまい.....




しばし、至福の時を満喫すると、ボクはいつも読書をする。店内の混み具合にもよるのだが、だいたい30分くらいそこでゆっくりと過ごす。売り上げのために早く席をたつように促されたりしないところも、ボクのお気に入りポイントのひとつだ。




今日は少し混んでいるから、15分くらいで読書をやめ、会計をするために入り口に向かった。
「今日は早めに退席してくれて助かる!ありがとう!空いてるときは、思う存分ゆっくりしてってね!またお待ちしてますっ!」
店主はボクにそういい、おつりとおまけのキャンデーをひとつくれた。そういうところも、ボクのお気に入りポイントのひとつなのだ。




店を出ると、おひさまがぽかぽかして、だいぶ穏やかな気候だった。昨日は寒かったけど、だんだんと春が近づいてきているのだな、と思う。
さあ、今日もいい日だ。

1/29/2026, 6:45:07 AM

預かったコインを握りしめて、ぼくたちは街へ走った。





いつものように森で遊んでいると、疲れ果て、ボロボロになった旅人に出くわした。飲まず食わずで1週間ほど道に迷っていたらしい。ぼくたちが差し出した水や食べ物を口にすると、旅人は少し元気がでたようだった。そして、1枚のコインをポケットから出し、体力回復に必要な薬草を街にいって買ってきてほしい、とぼくたちに言った。





ぼくたちは、街に着くと、薬草を売っている屋台を探した。この街には本当にたくさんの屋台があった。薬草を取り扱っているところはいくつかあったが、旅人に頼まれた薬草を売っているところはなかった。ぼくたちは、がっかりして街をあとにした。




森に近づくにつれ、なんだか様子がおかしいことに気づいた。握りしめていたコインが熱くなってきているのだ。ずっと手の中にあったせいかと思っていたが、どうやら違うらしい。手を広げ、コインを見ると、それはぐにゃぐにゃと形を変え、みるみるうちに美しい鳩になった。鳩は空高く舞いあがり、森の奥のほうへ飛んでいってしまった。


一瞬の出来事に、ぼくたちはあっけにとられ、しばらく立ち尽くした。薬草もコインもない。旅人になんて伝えよう…。
ぼくたちは、トボトボと足取り重く、旅人のいる場所へ向かって歩いた。



しかし、旅人はいなかった。
近くを探してみたが、どこにもいなかった。不思議なことに、そこに旅人がいた形跡が全くなかったのだった。
ぼくたちは、首をかしげた。
確かに会話をし、水などもあげた。
確かにコインも預かったのだ。
でもそのコインは、鳩になってしまったのだ。




もうなんだか分からなくなって、泣き出しそうになった時、ぼくたちの目の前に、ぱさり、と羽根が落ちてきた。びっくりして見上げると、そこには大きな羽根を広げた天使がぼくたちをみて微笑んでいた。


彼はこう言った。
「ありがとう。きみたちの美しい優しさで、わたしは、また光輝くことができます。」
そして、身体中から黄金の光を放ち、空高く空高く昇っていった。



その美しい姿をぼくたちは、光が見えなくなるまでずっとずっと見送った。






1/28/2026, 9:06:23 AM

あとになってみないと わからない
不器用な 優しさも ある

あのひとは
とても 怖かったけど
いま 思えば
その 厳しさが 
わたしを 強くした


あたたかく やわらかに
ふうわりと 包みこむような 
優しさ では なかったから
その頃の わたしには
その 優しさが 理解できなかった

けれど
あのひとが 残してくれた
数々の 優しさが
いまのわたしを 助けてくれている


ありがとう。

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