旅路の果てに 辿り着いたのは
仄かに暗い 洞窟だった
身を隠すには 充分な広さで
わたしは そこに
死ぬまで いることにした
あるとき
足元に
小さな穴ができていることに 気づいた
日に日に それは拡がっていき
人が 入れるくらいの 大きさになった
さらに 身を隠すために
わたしは その穴に 入りこんだ
あたたかく 包まれるような
不思議な 感触がした
しばらく そこで 過ごしているうちに
″わたしは なぜ 身を隠しているのだろう?″
と 思うようになった
ある朝
目が覚めた わたしは
穴から 這い出し
洞窟の外へ 歩きはじめた
旅はまた ここから 始まるのだ
2/1/2026, 7:03:45 AM