いろいろな情報で溢れかえっているこの世界は、何を信じるかによって現実が変わってくる。そもそも、その情報が目の前に現れたのは、自分が引き寄せたからで、しかし、それを鵜呑みにして取り入れるかどうかは、自分で選択することができるはずである。
…みたいに、訳わかんなく、難しく考えちゃうこともあるけどさ、要するに、この世界を作っているのは、自分だ、ということなんだよな。
例えばさ、お気に入りのコーヒーが美味しく感じるときもあれば、不味く感じるときもあるよね。
それって、体調にもよるかもしれないし、たまたまお湯の量をいつもより多めにしちゃったからかもしれない。
そういうときに、どうしてかな?って、原因を深ーく考えちゃってもいいし、まっいっかとそのまま飲んでもいいし、勿体ないけど捨てちゃって丁寧に入れ直してもいい、と思うんだよ。
この世の中で、やってはいけないことって、多分殆どなくて、目の前で起きたことに対して、自分がどう捉えて、自分はどうしたいか?を自由に選択していいんだよね。
″いま、自分が心地よくあること″
が、とっても大切で、そうすることでこの世界全体も心地よくなるってよく言うじゃない?
ホント、そうだと思うんだ。
みんな繋がっているからね。
だからさ、自分が頑張りすぎて無理しすぎたら、まわりもそうなるんだよね。
あ、さっきいれたコーヒーが冷めちゃったな。うーん、ちょっとガッカリなんだけど(すっごく丁寧に入れたから)思いきってミルクを入れてアイスコーヒーにしよっかな。今日は寒いけどさ、ま、たまにはいいかもな。…あ、パンでも焼こうかなー、昨日もらったジャムあるし!
うん、なんか楽しくなってきた♪
じゃ、今日も素敵な日を🌈
疲れ果てたボクが辿り着いたのは、誰もいない静かな海辺だった。ひんやりとした砂浜に横たわり、暗くなっていく空をみる。
「どうして。」
ボクは呟き、残り少ない水をひとくち飲んだ。
†††††
村に、知らない軍団ががやってきたのは2.3日前だと推測する。
その時、ボクは食料を探して村を留守にしていた。食料は見つからず、ガッカリして村に戻ったボクが見たのは、何にもないの原っぱだった。ホントに何にもなかった。
唯一生き残ったのは、番犬1匹のようだった。彼は首輪に知らない軍団の名前の付いたプレートをつけていた。
意味が分からなかった。本当に。
「どうして。」
「どうして。」
「どうして。」
…
そう呟きながら、行くあてもなく彷徨った。食料はなく、ボトルに入れた水だけを飲み、ただ前を見て、体力が続く限り歩いた。
そして、ここに辿り着いたのだ。
******
こんなに絶望的な状況でも、いま目の前にひろがる海や空に輝きはじめた星々はキラキラしていた。美しかった。
ボクは、美しい、と感じる心がまだ残っていることに、正直驚いた。
「どうして…」
ボクは、呟いた。
それに応えるように、
「ワン!」
と、背後から犬の鳴き声がした。
″このまま ずっと 夢を 見ていたい″
キミはそういって目を閉じたね。
ちいさな花が大好きなキミは、ひらひら舞う蝶のように、いつも軽やかに歩いていたね。華やかでとびっきり明るいのに、時折見せる悲しげな表情が、ボクはとてもとても愛おしかったよ。きっと、キミは、自分が思ったより早くいってしまうのが分かっていたんだね。
目を瞑ったあとも、しばらくキミのまわりにはあたたかさがあった。まだここにいるのかもしれない、と、ボクはキミの手をとったんだ。まだ柔らかな温もりがあったよ。だんだんと体温が下がっていく。キミの存在が消えていく。
身体はここにあるのに、この中にはもう、いないんだ。
夢から覚めたキミは、今どこにいるのだろう?
頬をつたう涙をぬぐいながら、ボクはおもった。
おかあさんのお腹の中に入ったとき、
ずっとこのままがいい、とおもった。
ものすごく心地よかったから。
産まれなきゃならなくなったとき、
本当に出たくない、とおもった。
外の世界がものすごく怖かったから。
はじめて目を開けたとき、
そこにはぼんやりした光が見えた。
ものすごく優しい光たちだった。
わたしの名前を知ったとき、
じわじわてあたたかな気持ちになった。
そこにあったのは、
ものすごく深い深い響きだった。
∞∞∞∞∞
成長するにつれ、
いろいろなことを忘れ、
いろいろなことを覚えていく。
ずっとこのままがいい、と願っても
ずっと同じでいることはなく、
わたしは
わたしたちは
日々変化していく。
変わっていないようでも、
一瞬一瞬違っている。
ここにいるけど、いない。
ここにいないけど、いる。
それがこの世の仕組みだ。
わたしの物語を終えたら、
また新しいわたしの物語が始まるのだろうか。
そうやって、
わたしは
わたしたちは
受け継がれていくのだろう。
たぶん。
目が覚めたら、ボクは石ころになっていた。雪がチラホラと降ってきた。
うぅ、石ころでも、寒いんだな。
…そういえば、
忙しくてたまらない毎日で、とことん疲れ果てたボクは、もう動きたくないよ、、、と、思いながら眠りについたっけ。
…いや、だからって、石ころなのか?確かにさ、動かなくてすむけどね。
そういう意味じゃなかったんだけどなあ…
雪は降り続いている。
寒さが身に染みて、ボクは泣きたくなった。石ころでも寒いし、泣きたくなる。
人間と何ら変わらないじゃないか。
そこに、ちいさな女の子が通りかかった。赤いマフラーをした可愛い子。
ボクを見つけたその子は、ボクをそっと手の中に包んでくれた。
ああ、あったかい。
人の手って、こんなにあったかいんだ。
女の子の手の温もりに安心し、ボクは再び眠りについた。