ね。

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疲れ果てたボクが辿り着いたのは、誰もいない静かな海辺だった。ひんやりとした砂浜に横たわり、暗くなっていく空をみる。

「どうして。」
ボクは呟き、残り少ない水をひとくち飲んだ。



†††††


村に、知らない軍団ががやってきたのは2.3日前だと推測する。
その時、ボクは食料を探して村を留守にしていた。食料は見つからず、ガッカリして村に戻ったボクが見たのは、何にもないの原っぱだった。ホントに何にもなかった。


唯一生き残ったのは、番犬1匹のようだった。彼は首輪に知らない軍団の名前の付いたプレートをつけていた。
意味が分からなかった。本当に。




「どうして。」

「どうして。」

「どうして。」




そう呟きながら、行くあてもなく彷徨った。食料はなく、ボトルに入れた水だけを飲み、ただ前を見て、体力が続く限り歩いた。
そして、ここに辿り着いたのだ。



******



こんなに絶望的な状況でも、いま目の前にひろがる海や空に輝きはじめた星々はキラキラしていた。美しかった。
ボクは、美しい、と感じる心がまだ残っていることに、正直驚いた。



「どうして…」
ボクは、呟いた。


それに応えるように、
「ワン!」
と、背後から犬の鳴き声がした。


1/15/2026, 6:51:04 AM