おかあさんのお腹の中に入ったとき、
ずっとこのままがいい、とおもった。
ものすごく心地よかったから。
産まれなきゃならなくなったとき、
本当に出たくない、とおもった。
外の世界がものすごく怖かったから。
はじめて目を開けたとき、
そこにはぼんやりした光が見えた。
ものすごく優しい光たちだった。
わたしの名前を知ったとき、
じわじわてあたたかな気持ちになった。
そこにあったのは、
ものすごく深い深い響きだった。
∞∞∞∞∞
成長するにつれ、
いろいろなことを忘れ、
いろいろなことを覚えていく。
ずっとこのままがいい、と願っても
ずっと同じでいることはなく、
わたしは
わたしたちは
日々変化していく。
変わっていないようでも、
一瞬一瞬違っている。
ここにいるけど、いない。
ここにいないけど、いる。
それがこの世の仕組みだ。
わたしの物語を終えたら、
また新しいわたしの物語が始まるのだろうか。
そうやって、
わたしは
わたしたちは
受け継がれていくのだろう。
たぶん。
1/13/2026, 4:25:40 AM