ね。

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12/3/2025, 6:16:49 AM

もうすぐクリスマス。
あらいぐまのこどもたちが、あつまってきました。みんなりょうていっぱいにさまざまなものをかかえています。


ふわふわのマフラー
いろとりどりのけいとのぼうし
クリスマスツリーのもようのくつした
いいにおいのするふかふかのタオル
あまーいおかしのつめあわせ
ひげせんようのシャンプー
じょうぶなあったかブーツ
ゆっくりねむれるパジャマ
ありがとうをたくさんかいたおてがみ
にがおえやきれいなはっぱやいし
etc.




どうやら、サンタクロースさんへのプレゼントのようです。ことしは、だいすきなサンタさんへ、みんなからもプレゼントをよういしたのですね。ステキ!
さて、これをどうやってわたすのかな?
あらいぐまのこどもたちは、あーだこーだとわいわいはなしています。




…その夜。
サンタクロースさんは、いつものようにこどもたちにプレゼントをくばっていました。すると、いえといえとのあいだに、しらないいえがぽつん、とあることに気づきました。ちかづいてみると、


『サンタクロースさんへ』


と、ドアにかみがはってありました。
サンタクロースさんは、ふしぎにおもいながらもそのドアをあけてみました。すると…たくさんたくさんのプレゼントがおいてあったのです!
サンタクロースさんはびっくり!!
なかみをみて、さらにびっくり!!!
そして、うれしくてめからなみだがほろりほろり。




サンタクロースさんのプレゼントのふくろは、いつもかえるときはからっぽなのですが、ことしはサンタクロースさんへのプレゼントでいっぱい。
サンタクロースさんは、やさしさいっぱいのふくろをかかえて、にこやかにサンタクロースのくににかえりました、とさ。
おしまい。

12/2/2025, 1:41:23 AM

誰もいなくなったこの世界に、ボクはただ一人残されて空を見上げる。凍てつく星空はボクの心を凍らせる。いや、ボクが心を閉ざしているから、星空も凍ってしまったのか。


ボクは知っている。本当は一人ではないことに。知らぬフリをずっとしてきた。怖くてたまらなかったから。まわりを責め続け、全てを投げ出したボク。逃げてしまったたあのときから、どれくらいたったのだろうか?殻の外はいま、どうなっているのだろう?




…さきほどから、固い殻にひびが入っていることにボクは気づいていた。少し光が射し込んでいる。その光に照らされた自分の手が、想像以上にシワシワなのに驚いた。





このまま、ここで終わるのか。
それとも…




ボクは久しぶりに立ち上がる。上手く歩けないが、ゆっくりゆっくり殻に近づく。
そして、ひびが割れているところを両方の拳で思いきり叩き始めた。

12/1/2025, 4:56:41 AM

メロンパンを食べる。もぐもぐ。 
もうひとつ、口に入れる。もぐもぐもぐ。


「私が小さい頃は、メロンパンって丸い形だったよ。それしかなかった。」


コンビニで買ったスティックメロンパンをもうひとつ手に取り、君に言う。もぐもぐもぐもぐ。


若い君にとっては、メロンパンは丸でもあり、スティックでもあるだろう。形は変わる。味は、ほぼ変わらない。(まあ、メロンパンもいろんな味はあるけどね)世の中は目まぐるしく変わる。形は変わって中味は変わらないものもある。なんて、メロンパンを食べながら壮大なことを考えていたら、


「メロンパン 形変わるが 味同じ」


と、君がもぐもぐしながら、ラップ調でつぶやいた。ふふふ、と2人で笑って残りのスティックメロンパンを半分こした。
もぐもぐもぐもぐ…


11/30/2025, 7:58:00 AM

「無」だった。


目が覚めると、何も聞こえなかった。
気がつくとベッドに横たわっていたボクは、部屋を見渡す。真っ白い空間にテーブルとイス。テーブルの上には、モニターが1台。何やら書いてある。ふらつきながらモニターに近づき、文字を読む。


『おもいだすまで』


理解できず、文字を繰り返し目で追う。声を出して読みたいが、喉から音が出ない。しばらく悩んだけれど、おそらく自分自身のことを思い出すまでこの状況で過ごせ、ということなのだろう。そう考えたのは、ボクは今、自分自身が誰か?何なのか?が、分からないからだ。



しかし、全く音がないのが不思議だ。声が出ないだけならまだ何となく理解できるが、身体を動かすときにも全く音がしない。床をドンドン足で踏み込んでも、響きもなにもない。かといって、身体が宙に浮く訳でもなく、ホントに意味が分からない。何なんだ。



気が狂いそうになるので、とりあえずまたベッドに戻り横たわる。目をつぶり深呼吸をする。深呼吸をしているが、実感はない。幸い少し落ちついてきて、気づくとボクは眠っていた。



…………



「いかがでしたかー?」
と、声がして、肩を叩かれた。
目を開けると、ニコニコ笑顔の女性がこちらを見ていた。そうだった、ボクは買い物がてら『無空間』の体験コーナーに立ち寄ったのだ。カプセルに横たわったまでは覚えていたのだが。そっか、そうだったよな。うん。




「まあまあ楽しかったですよー」
と、ボクはその女性に笑顔でお礼を言って、軽く手を振りながらその場を立ち去った。…のだけど、ああ良かった、あの空間から出られて…と内心ドキドキが止まらなかったのはナイショである。

11/29/2025, 5:29:40 AM

霜降る朝、ちいさなちいさな光が消えた。
その光が消えていくようすを私はそばで見守った。少し、さみしかった。



ちょうちょが舞うように、どこからかヒラヒラと現れた光は、いつも私の側にいた。嬉しいときに輝き、悲しいときも輝き、私の心がふるふる、と震えるたび光を増した。


いつから光と一緒だったのだろう?思いをめぐらす。ああ、親しくしていた叔母がいなくなってからすぐ、光がやって来たのかもしれない。私のことを実の子のように可愛がってくれて、大好きだった叔母。




それに気づいたとき、
りんりん、と鈴が鳴る音がした。

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