誰もいなくなったこの世界に、ボクはただ一人残されて空を見上げる。凍てつく星空はボクの心を凍らせる。いや、ボクが心を閉ざしているから、星空も凍ってしまったのか。
ボクは知っている。本当は一人ではないことに。知らぬフリをずっとしてきた。怖くてたまらなかったから。まわりを責め続け、全てを投げ出したボク。逃げてしまったたあのときから、どれくらいたったのだろうか?殻の外はいま、どうなっているのだろう?
…さきほどから、固い殻にひびが入っていることにボクは気づいていた。少し光が射し込んでいる。その光に照らされた自分の手が、想像以上にシワシワなのに驚いた。
このまま、ここで終わるのか。
それとも…
ボクは久しぶりに立ち上がる。上手く歩けないが、ゆっくりゆっくり殻に近づく。
そして、ひびが割れているところを両方の拳で思いきり叩き始めた。
12/2/2025, 1:41:23 AM