10/15/2024, 8:37:43 AM
吐いた煙は何処へ向かうのか。
風に乗って高く高く舞い上がり、やがてあの雲と同化するのだろうか。
星を隠して、月を隠して、そして雨となり、再び戻ってくるのか。
なあ、どうなんだ。有害物質さんよ。
10/14/2024, 4:26:59 AM
延々と本を読んでいた記憶がある。
壁にもたれ、一日中。陽の明かりが無くとも夜目を使い、時間が許す限りありったけの本を読んでいた。
どんな娯楽よりも楽しんでいた。
それが、今では酷く羨ましく思えた。
10/13/2024, 8:14:26 AM
在りし日の思い出。
時間を持て余した我々は誰言うとなく屋上へ行こうとなり、皆で階段を駆け上がった。各々がフェンスを触れる頃には太陽はなりを潜めながらも、鮮やかなオレンジは校庭で練習に勤しむ野球部を照らしていた。
青春だ、と皆口々に言っていた。
同意の言葉を返しながら校庭から目を離す。無邪気に笑う横顔を縁取る夕日はまさに青春を具現化したような光景だった。
10/11/2024, 7:42:43 PM
カーテンは常時閉めきっている。開けることはない。
朝日を取り込むことでの気分だの縁起だのには興味はない。換気なんぞは風呂場と換気扇をフルに稼働させればこの狭い部屋では充分だった。
闇に包まれていたいわけではない。ただ、少しばかりカーテンが陽を透かすだけの仄暗さが好きなだけだ。
10/6/2024, 7:16:57 PM
酔った君はとんだ甘えん坊だ。やたらと手を繋いでくるうえ簡単に愛の言葉を囁いてくる。適当にあしらおうものなら可愛く駄々を捏ねてみせる。
「昨日のこと、覚えてます?」
案の定、何も覚えていないというその返答にどこか安堵する自分がいる。覚えていない振りだというのならそれでも構わない。
君は何も思い出さなくて良い。
言葉に耳を傾け手を離せずにいた奴なんか。
幾度かのあの瞬間を未だに反芻してしまう奴なんか。
もう二度と会うことのない奴なんか。
君はこちらなど振り返らず、前に進んでしまえ。