在りし日の思い出。時間を持て余した我々は誰言うとなく屋上へ行こうとなり、皆で階段を駆け上がった。各々がフェンスを触れる頃には太陽はなりを潜めながらも、鮮やかなオレンジは校庭で練習に勤しむ野球部を照らしていた。青春だ、と皆口々に言っていた。同意の言葉を返しながら校庭から目を離す。無邪気に笑う横顔を縁取る夕日はまさに青春を具現化したような光景だった。
10/13/2024, 8:14:26 AM