秋雨ノ源

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8/5/2024, 10:48:42 AM

起きている時
寝ている時
どこからとも無く
金の音が聞こえて来る

フランダースの犬
協会の肖像画の前のような
澄み渡る鐘の音が聞こえて来る
その時ふっと思うのが

先は長くない、と

だから私は今を全力で生きる
死にたくない、と思わなくもない
だが天が私を呼んでいるなら
今を頑張らなければならない

例え気のせいで
本当は100まで生きようとも
後悔の無い人生を送りたい
全力で生きられるのは20代まで

よく聞くことだ

だが、体は落ちぶれようとも
まだまだ動きはする
なら負けじと楽しまなければ
天に昇って後悔するだろう

それは悲しい事だと私は思う
アレをやりたかった
アレを買っておけば良かった
アレで遊びたかった

全部は無理でも
手の届く範囲で
わたしは私のやりたいことをする
だってそれが

私の人生だもの

7/7/2024, 10:17:09 AM

【七夕】

天の川を挟んで別れた
織姫と彦星
働き者の2人であったが
2人は出会うと愛を語り合い

仕事に手をつけずにいた
それを見かねた天の神様は
2人を離れさせ
7月7日のみ逢えるようにしたのだ

なんとも、ロマンティックなようで
仕方の無い話だろうか

機織りの織姫
牛飼いの彦星
神の紹介で出会った2人であるが
相性が良すぎたのだろう

仕事そっちのけで
二人の時間を過し
服ができぬ、牛は病に倒れる
神は服がよれ、畑は草にまみれ

何年もそのような状態が続いたゆえ
離れ離れにされてしまったのだ
仕方の無いことなのだ...
人は神も含め、働かなければならぬ

それが楽しむ為だけだと
人は怠惰に陥るのだから

だが、働きすぎては
身体を壊してしまう
息抜きとは必要なのだ
それが2人には出逢いというもの

他人の幸福を肴に
七夕と名ずけ
菓子や飯を食べる
優雅なイベントである。

ひねくれた見解ではあるが
これは私の考えなのだ。

7/4/2024, 10:09:21 AM

【神様だけが知っている】

産まれて
死ぬまで
なにがある?
なにがおこる?

入園入学
卒園卒業
結婚離婚
ケンカ別れ

それだけじゃない
出会いだったり
一世一代の大勝負
大きな買い物

もう乗り越えた
まだまだこれから
って人もいるだろう
さて、この先なにが起こる?

30代40代超えた先
健康で居られるかな?
50代60代超えた先
今の仕事を続けられる?

70代80代を超えた先
いつ自分は死ぬのだろう
不安を抱えて生きていく
どうなる、教えてくれ

ある程度のレールは見えるが
その先になにがあるのか
霧に包まれた未来を見たいか?
それ無理な相談だ

神のみぞ知る

よく小説なので見る言葉
まさにそうである
神様だけが知っている
未来は未知である

楽しんでいこう
先を知っている物語など
ネタバレされた映画など
面白くないんだから

7/3/2024, 10:12:07 AM

【この道の先に】

ビルとビルの間を抜ける
友達と手を繋ぎ
異世界への扉を抜けるように
笑いながら

さぁ行こう、と
言葉をかけ
知らぬ道とトコトコと
駆け抜ける

ただただビル2つを
抜けた先に出ただけ
しかし、そこは知らぬ世界
あの店はさっきまで無かったと

まるで別世界に
来たかのように
はしゃぎたてる

しかし帰る時間だ
先程抜けたビルの間が怖い
帰ればお別れ
家族が待つ家へ

繋ぐ手が冷たく硬い
この手を離さんばかりに
日が沈み、隙間を闇が染める
早く帰らなれば

「また明日も冒険しよう
この道の...またその先の
道へ」握る手が強まり少し痛いくらい
でも私は嬉しかった

「うん!」

隙間を抜ける
そこには先程まで
手を繋いでいた彼はいない
しかし手の温もりはある

ビルの隙間を見れば
闇と奥の灯りが見えるだけ
友達と思って居た彼は
何者なのか

不思議と恐怖は無い
また明日も来よう
この道の先に
冒険を求めて

7/2/2024, 10:25:34 AM

【日差し】

梅雨が去る
後に残るは照りつける日差し
最高気温30度を超える日が続く
光の暴力

打ち水をしたとしても
光の如く乾き
肌を焼く日光に恨み節を唱え
クリームを塗る日々

梅雨の時は晴れろと
呪詛を唱えていたのに
いざ晴れると晴れを恨む
ワガママな人々を見る

水は持ったか
タオルは持ったか
日傘は持ったか
帽子は被ったか

命を守るため
熱中症対策グッズを子に持たせ
無事に帰ってくるのを願う
そんな夏が始まる

この3ヶ月
心安らぐ日がない

やはり私は冬が好きだ

夏は嫌いだ

日差しを睨む

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