大切なものを数える程に
失ってしまったものばかりを思い出す
感情のままに誰かを愛せていた自分も
いつの日か利害を求めるように大人になって
汚いもの達が私の中に増えていく
「あの時見てた夢はどんな物語だった?」
「覚えてない。でもあれは確かな幸せだったよ」
いつの日か語り合えるだろうか
幸せの意味も、大人になることの意味も
この汚れた世の中で見つけ出すには
まだ僕たちは子供過ぎている気もするから
タイムカプセルでも埋めにいこうか
きっと、未来が味方をしてくれるだろうから。
曇り、時々晴れ
曇り、ところにより雨
雨のち曇り
天災の降る私の心は
いつも「哀しい」って嘆いてた。
失うものが増えて
出来ないことも増えた。
それは私の中の「いけないこと」が
人より多くなりすぎてしまったから。
大切なものが減って
私を愛せる私も減った。
それは私の中の「自己愛」が
人より少なくなりすぎてしまったから。
ボロボロのハンカチに
下手くそに縫い付ける彼岸花は
たしか、あの頃の思い出が雨に濡れて青になって。
でも幸せだったから、これがいいよって
そう言って笑った赤だった。
この夢が醒める前に
貴方の腕の中でこれでもかという程に
泣きじゃくってしまいたい。
きっと貴方なら、貴方であるなら。
優しく微笑んで「大丈夫」って
行き場のない不安も抱き締めてくれていたと思うのに。
貴方がいない人生は
案外何ともなく生きれてたって
この心に残る後悔と懺悔だけは消えることは無い。
追い込まれていた貴方に私は
「思ったより元気で良かった」なんて
酷いことを言ってしまったね。
そんなこと思ってなかったよって言ったって、
そんなの今更だ。
貴方の優しさに甘えて浸かって
そんな幸せが貴方を傷付けてしまっていた。
それでもね、言わせてね。
どうしようもなく愛してるよ。
いつまでも私は
貴方がいた、貴方が私の隣で笑っていられたあの日々の。
そんなくだらない幸せな夢を見続けていきたい。
貴方と過ごした平穏な日常は
失ってしまえば
あったものとそんなに変わりもしなくて
でも貴方がいた日々は間違いなく
平穏であり幸せだった
言葉にしてしまえば簡単で
でも言葉に変えることで
貴方が居た幸せを否定してしまうようで怖くて
宇宙まで行くこの思考で
貴方が帰って来れる場所を無理やりに作って
それでも戻りはしない貴方を
思い出しては愛おしさを覚えて
バカみたいだって笑ってよ
愛してるよ。
旅路の果てに得られるものが
本当に自分に必要なものなのだろうか。
後ろばかりを振り返る癖の抜けない私だから
貴方のことさえ、忘れられずに
抜けられない沼地から逃げ出す事もせずに
来るものばかりを拒んでいる。
あの日見た誰かが貴方だったなら
迷わず飛び出して貴方を捕まえて
自分でも驚くくらいに泣き喚いて困らせて
今以上の後悔を抱えて生きることも無かっただろう。
何処にいるかも分からない貴方だから
私はいつだって記憶の中に生きる貴方を探すしかなくて。
思い出の場所を巡っては
寂しさや絶望に浸るのが私だけでありますように。
この沼地の中で貴方を待ってる。
良い旅を。
そこで得られたもの
得られなかったものもまた
動けない私に
目を輝かせながら話してくれる日が訪れますように。