貴方との夢の断片をかきあつめて
この手からこぼれ落ちないよう
必死に抱え込むこの生活に
限界が来ていることも十分に分かっている。
だけど、どうしても
この夢だけは捨てることが出来なくて
手放してしまえば
未来の私が楽になれると理解をしていても。
この手にある重たい夢や願いが
今の私を生かす材料になっている。
その事実だけは拭いきれないもので。
貴方を愛していたい。
貴方を愛して痛い。
願いと痛みが同じベクトルで存在する私の心は
きっと貴方じゃないと救えない物。
どれだけ2人が壊れてしまっても
貴方がそこにいるという現実だけで
私は息をすることができるから。
どうか離れないで。
まだ、痛くても、貴方を愛したいの。
貴方に抱きしめられて生きていたいの。
「愛したい人を愛する自分」にしか
自分の存在価値を見いだせない私にとって
「愛している人に必要とされない」ことは死ぬことと同義で。
裏切りも、愛されないことも
全て自分の責任のように思ってしまう。
不憫だね。って言われることに慣れすぎた人生に
奇跡のような貴方と出会えた事は
何よりも誇らしいものだと思った。
簡易的な理由だけでは貴方への愛は測れない。
自分の抱えてきた痛み以上に、
苦しんで泣いている貴方を見て、
周りになんと言われようと、1番の理解者でありたいと思った。
はたから見たら
「重すぎる」「尽くしすぎる」「与えすぎる」私の愛も
分かち合えると未だに思っている。
「2人とも生きづらいね」って
ふと言った貴方の言葉に救われた私がいた。
生きづらい2人でなら、生きていけると強く思った。
どんな貴方も愛してるし、愛していたい。
どんな痛みだって私が受け取ってあげたい。
お金も、結婚も、子供も、全部二の次でいいんだよ。
貴方が疲れた時に帰って来れる場所でいたい。
「そこに置いておく」くらいでいいんだよ。
貴方が生きていてくれるなら。
何も出来ないと嘆く貴方だけど、知ってるかな?
とっくに貴方は、私にとっての奇跡なんだって。
君を照らす月が
どうか君の心そのものを癒してくれますように
君を照らす太陽が
どうか君自身を暖めてくれますように
私が居なくても
君はいつも通り笑って
いつも通りの生活を送れますように
君を脅かすものが
全て無くなりますように
それが私であるなら
どうか私が消えてしまえますように
君の幸せの為なら
君が幸せになる為であれば
この身ひとつ捨てることも構わない
どうか生まれ変われたら
強くなった私と
また君が出逢ってくれますように
貴方が隣で笑っていたあの季節で
どうか時を止めて居ることができたなら
お互いが崩れてしまうような
そんな夜も来なかったと嘆いて
優しさ故に傷付く貴方が
この世界で生きる為には
貴方の為に命さえ惜しまない
私が必要なんだと言い聞かせては
優しさ故に私から離れて
独り頭を抱え蹲る貴方に
私は幾度もなく怒りを感じては
自身の存在価値が見いだせずに悲観した
私をどうしても守りたい私と
私をどうしても守りたい貴方とでは
きっとこれから先共に生きていても
貴方が辛いだけと分かっていながらも
貴方が居なければ息一つできない私は
貴方に愛されたくて堪らない
自分勝手だと怒っていいよ
金木犀の香り始めた季節に
貴方は私の元を止める隙もなく去っては
金木犀の香りが薄れ雪の降り始める季節に
埋もれた私を引っ張りだして。
あの香りが好きだった。
芳醇で甘くどこか儚くて
涼しい風に乗せられて現れる
あのオレンジが好きだった。
貴方の居なくなるこの季節が
1番に嫌いになってしまうことも知らずに
私は軽率に 幸せ だと浮かれていて、
今では手に負えないほど
甘ったるい香りがする度に
呼吸一つ容易くできず蹲るようになって。
いつか貴方が
この闇から抜けられない私を
引っ張り出して抱きしめてはくれないかと
貴方に幸せの意味を求める自分さえ
この季節と共に憎く思えるようになった。
貴方に陶酔し貴方を守る為になら
この身が枯れようとも
我が身一つ惜しまない。
そうやって私は自身を蔑ろにして
いつの間にか傷を抱え壊れていく。
そんな私をまた
貴方が迎えに来てくれるような気がしては
そんな期待一つ抱く自身に怒るのよ。
微かな希望を抱くことでしか
明日を生きれる術はないと言うのに。