二面性

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10/9/2025, 10:35:56 AM

穏やかな日差しに風が透ける。

いつかのはじめましてが言えなくて。

まだ匂いを隠しきれていなかった青天が、

早とちりして出すぎた肌寒さが心を埋めていく。

まるで風情を楽しんでいるようだ。

細い節々の一つ一つに命が宿る。

朱色と紺と鈍色が混じり合う。

鼻腔を掠める秋の香りに深呼吸した。

[秋恋]

10/8/2025, 8:06:12 PM

白に白以外の何かを入れても白には戻らない。

まるで免罪符のように軽々しく使われる。

綺麗事の御託を並べ物語は回る。

言葉も知能も全て意味が無い。

結局言うだけ言って実行はしない。

人生というのはそういうものだ。

本当にそういうものか?

何も付け足さずありのままを愛すことはできないのか?

白と偽る泥色がその瞳を埋めてしまう前に。

[愛する、それ故に]

10/7/2025, 10:31:32 AM

小説を書いた。

限りなくエッセイに近いもの。

好評だったそれは、

きっとみんなからしたら想像できないだろう。

フィクションがノンフィクションになる瞬間。

いつか黙って埋められていくくせに。

1万年1億年先の世界でさえ消えることは無い。

退屈が満ちた世界は本物だろうか。

管理者。

肩書きはなんでもいい。

生とは何なのだろう。

[静寂の中心で]

10/4/2025, 10:25:15 AM

空中に投げてみた。

誰かが僕を見てくれるかもって。

怒られちゃうかな。

投げるのはダメだったかな。

でも僕がやればなんでもダメになっちゃうから。

結局正しいかなんて分からない。

何も分からないんだ。

少し疲れただけだから。

ちょっとだけ。

ほんの一瞬だけ。

[今日だけ許して]

10/3/2025, 12:13:53 PM

昔から不器用だった。

自分の内を深い深い精神の奥底に追いやった。

多くの人が僕を暴いていく。

そして一つの作品を命を懸けて作り上げる。

でも僕はそれを望んだわけじゃない。

フェルメールもゴッホもレオナルドも。

道具として扱う以外の使い道を彼らは知らない。

僕も僕自身をどうされたいかなんて分かるわけない。

でもいつかって望んでる。

沢山笑おう。

沢山幸せになろう。

僕の声は届かないけれど。

[誰か]

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