橙と紺が混ざる。
秋の早朝午前5時。
雲ひとつない空にグラデーションが撒かれる。
まるで絵の具をこぼしたような色。
いつか空になれたなら。
手を伸ばして呟いた。
地球に生きる自分。
宇宙という名の限りない空。
現象として干渉しない。
一つの意思として生きられたら。
存在さえ曖昧な時間では止める事は出来ない。
[時計の針が重なって]
輝く惑星が全て自ら発光しているとは限らない。
発光の源、宇宙の白。
君に触れると君では無くなってしまうから。
それでも君に触れてみたい。
ずっとずっと時間は進み崩壊も近づく。
そんな中、君の横顔だけは何時見ても綺麗だった。
君は君を醜いと泣くけれど。
それが君ってもんで、
好きな奴もいるわけで。
いつか君が燃え尽きたとしても、
僕はその灰すら愛してみたいんだ。
君の思うような温かさじゃないけれど。
もしも“中心”でまた出会えたら。
君の一瞬を僕にさせて欲しい。
[僕と一緒に]
今日はいい日だった。
傘も日焼け止めも意味がなかった。
曇天の下で限界超えるまで運動した。
陽の光に照らされてない君たち。
言葉一つ一つが弾けて胸が傷んだ。
今日はとてもいい日だ。
みんなを置いていく準備は出来ている。
それじゃ、明日は晴れるといいね。
[cloudy]
蠢く大地。
全ての生みの親の星。
重厚 繊細 遥か先。
鈴を転がす海ひとつ。
雨の予感を大陸へ。
湿気 高温 森の唄。
鍵をひとつ開け飛び出した。
鳥が飛び花が咲く。
酸素が充満 負のイオン。
木霊するその奥へ。
知能の限界のその先へ。
[静かなる森へ]
絵を描くのが好きだった。
得意という訳ではなかった。
下手の横好きというやつで。
あなたの夢はなんですか。
常に聞かれる質問。
分からないで済ませていた。
だって上手くないから。
周りを見るとみんな上手で。
まあそういう事なんだなって。
絵しか出来ない自分。
絵すら描けない自分。
そんな自分は何をすればいいの?
[夢を描け]