雷鳥໒꒱·̩͙. ゚

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7/28/2023, 2:31:18 PM

―神様が舞い降りてきて、こう言った。―

ふと目が覚めると、一面が真っ白の空間にいた
戸惑っていると、神様が舞い降りてきて、
こう言った。
‎「私はこの世界の神だ。
この世を創り、この世のバランスを整えるのが
普段の仕事なのだが、今日は君に聞きたいことが
あったので、ここに呼ばせてもらった」

神様の自己紹介と状況説明が済むと、
神様は早速というふうに、本題に移った

「近年では軽い気持ちで罪を犯す者が
非常に多くなってきており、
我々にとっても対処が難しく、
どうしたものかと途方に暮れている毎日だ
そこで、悪人に天罰を下す際の基準を
これまでよりも低くしようかと考えているのだが、
どうだろう。
一人間の意見として、君の見解も
聞かせてはくれぬか」
神様が喋り終わるとその場に沈黙が流れた
神を名乗るおじいさんと1体1の状況で
一体何を話せば良いと言うのだろうか
しかし、僕は神様の無言と期待の眼差しに負け、
考えをまとめると、口を開いた
「あのひとつ聞かせてください
えっと、その罪って、例えばどんなことですか」
「いくつか具体的な例をあげるなら、
罪のない命を何も考えずに、ときには無意識的に
奪ったり、暇つぶし程度の感覚で人の命を削り取り、
仕舞いには間接的に死へ追いやったりなどだろう」
「えっと…よくわかんないですけど、
いくら軽い気持ちだったとしても、
悪いことは悪い…ですよね」
「そうだね」
「天罰…が何かは知らないですけど、
罪を犯す人を何もせずに許してしまえば、
その人も罪を繰り返してしまうんじゃないですか」
「そうかそうか…
ふむ、君の意見、確かに聞かせてもらった」

その数日後、あれは夢だったのかなと思いながら
目覚めると、そこには地獄と化した世界があった
人間という人間が神からの天罰を食らっていた
僕もその1人で、痛みや苦しみが長く続き、
死ぬ間際に見たのは、気づいたときには
もう滅びていた地球だった

そうかそうか…もう滅びてしまったか…
地球を確立させてから約46億年
まだまだ始まったばかりだったというのに
でも、最近は地球の星エネルギーも
不足してきていた…どちらにしよ、
長くてあと1000年弱の星だったろう
まぁ仕方あるまい
今度はどんな星を作ろうか…
あぁ、そういえば地球で生き残った者が
二人だけいたはずだ…確か内訳はちょうど
オスとメスが1人ずつ…その2人を新しい星を
創って住まわせるか?
どうせなら、地球に居た人間以外の生物全員を
その星に集めて、その人間二人の様子を
観察してみるとするのはどうだろう
記憶はどうするべきか…記憶を残しておけば
地球を復活させようと試みるかもしれんが…
記憶を消し去っておけばその時点で言葉や
地球の歴史も消滅…人間はまたヒトとして
野生の人生を送ることになるだろう…
その場合、他の生物たちとの共生を測れるだろうか
それと、二人だけとなると、子孫を残せるかどうか…

と、一人で呟きながら、神様は天界へと
帰っていきました

7/26/2023, 12:02:02 PM

―鳥かご―

鳥かごの中に囚われた感情が
身動ぎもせず、ただただ、じっと待っている
囚われているのはみんな同じで
自分だけではなくて
飛びたくてもこんなに狭くては飛べないから
思うままに自由に空を駆けることだけを夢見て
翼を広げて飛びゆくときは
いつか、いつかと

きっと誰のせいでもなくて
私だけが被害者なんじゃなくて
何もかもが思い通りにならず、
やるせなさだけが募っていく
そんな重苦しい空気に
押しつぶされないようにと
ただひたすらに耐え忍んで
ずっとずっと待っている

鳥かごの中に囚われた青春が
弾けるときはいつか、いつかと
待ち侘びている
小さな小さな鳥たちよ
さぁ、今だ
そのときが来た
落ちてしまうことのないように
正しさを見極めて、飛び立ちなさい

―誰かのためになるならば―

それがたとえ、
世界中から
“低評価”されるような
アンチを食らうような
最低、最悪の非道だとしても

誰にも許されないくらい、
神に見捨てられるくらい、
惨くて酷い行いだとしても

それが誰かのためになるならば

ただ一人でいい、
大切な人のためになるのならば

私はそれを成し遂げられるような
人間になりたいと思う

偽善だとしても、大罪だとしても汚れ役でも
大切な笑顔を守れるのならば
私は喜んで担ってやろう

7/23/2023, 1:40:19 PM

―花咲いて―

雪解けて 萌ゆる花芽も 花咲いて

巡る季節の 目紛しさよ



花咲いて 鼻腔擽る 花の香と

亡き人の声を 乗せて吹く風

7/21/2023, 12:58:58 PM

―今一番欲しいもの―

今一番欲しいもの?
んーそうだな…
やっぱなんもないや!笑
欲とかなんにもなくってさ
したいことも欲しいものも
成りたいものも夢も目標も
なんっにもなくて!!
叩かれたくないからって
人の目ばかり気にして、
埋もれて隠れて
目的もないのに動いてみたり
でもそれじゃやっぱり
何にだってならなくて
まるでゴキブリみたいな
…そんな自分が嫌なんだよ
でもそうだなぁ笑
強いて言うなら
真っ直ぐで、折れることがなくて
自分のことを大切にできるような
素直で純粋な心が欲しい

«««««««««««««««««»»»»»»»»»»»»»»»»»

―今一番欲しいもの― ver.2

やらなくて済む理由とか
都合の良くない状況での言い訳とか
そんなのが本気で欲しいんじゃなくて

自分が助かるための道具とかじゃなくて
私に少しの余裕を作るものが欲しい

私を変えてくれるスーパーマシーンとかは
望んでなくて
てくてくと歩く茶色いキノコとか
背中に棘のついたカメの攻撃とかから守り
無敵の神にしてくれる黄色いきらきら星とかを
望んでるんでもなくて

私が自分の力で変わるためのエネルギーを
与えてくれる魔法をかけてもらいたいの

すぐに高熱を表示してくれる体温計よりも
望み通りに動いてくれる過保護な親よりも
今日1日を頑張ろうと思えるきっかけが欲しい

どんな嫌なこともやってくれる分身よりも
どんな内容もすぐ覚えられる食パンよりも
少しだけ頑張ろうと思えるきっかけが欲しい

暖かな人の手で作られた、優しいエールが欲しい

7/21/2023, 1:45:09 AM

―私の名前―

ほんとは、ただの文字の羅列でしかなくて
それ自体に意味なんてものは特になくて
人を判別するもので、その人がその人であると
証明するためだけのもの

なくなれば、私は私じゃなくなる
どんなに長いときを過ごそうと
世界がどんなに変わろうと
これだけは変わらなくて狂うこともなくて

命が産まれたそのときに、
親から初めて与えられる、愛の籠もったプレゼント
世界にたったひとつだけの愛
それは人間として産まれた特権



自分の歩みたい道を切り開いて
自分だけの名前を描いた道しるべを掲げて
好きなように過ごして好きなように進んで
時の輝きの集まりを胸を張って謳歌しよう

僕らは奇跡の集合体だ

««««««««««««««««««««««»»»»»»»»»»»»»»»»»»»»»»

―私の名前― ver.2

父親に怒りと軽蔑の感情を持つようになったとき、
あんな人の血が自分の中に流れていると思うと
怖くて、同じ姓を持つことに嫌気が差した

両親が離婚して、私が母と共に母方の姓を
名乗ることになったとき、あの人から離れて
尊敬する母と二人で暮らせることが清々しかった

母とも離れ、私を愛してくれる人と結婚したとき、
愛する人の姓を名乗れるようになることが
信じられないくらいに嬉しかった

そして私と愛する人との間に芽生えた命が無事に
産まれたとき、二人で考えた名前をその子につけて
あげられることが堪らなく嬉しくて思わず涙した

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