雷鳥໒꒱·̩͙. ゚

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10/21/2022, 2:12:09 PM

―声が枯れるまで―

いつかこの声が枯れるまで、
白い部屋でずっと眠る貴方を
呼び起こす声は止めない。
いつかこの命が尽きるまで、
決して目を覚まさない貴方を
待ち続ける事は辞めない。

そして今日も私は白い部屋に居た。
涙を浮かべる勢いで貴方の名前を呼び、
祈るように手を合わせ、貴方の目覚めを乞い願う。

10/21/2022, 2:07:46 PM

―すれ違い―

『…バカ!もう知らない!!』
「どっちがバカだよ。勝手にすれば?」

私は1人、部屋にこもり泣いた。
さっきの会話を思い出してベッドに突っ伏して泣いた。
怒りに任せて、いけないことを
口走った自分に泣いた。
たぶんもう、彼と一緒に生きていけないことに泣いた。
そして泣いて初めて気づいた。
泣いて泣いて、苦しくなった時に、
優しくかけてくれる彼の声が
どれだけありがたかったか。
貴方が居ないだけでこんなにも不安になることも。
でも、私は知っている。
1度すれ違ってしまえば、
もう元の関係は遠いものなんだと。
願えど祈れど泣き崩れど、決して叶わないものなんだと―。

そんなことない。
今まで助け合って生かし合ってここまで来たのなら、
それは、正反対の方向に進む2人じゃない。
隣合って同じ道を共に進む2人だ。
だからきっと『すれ違った』んじゃなくて、
『足並みが乱れた』んだ。
だからきっと大丈夫。
もう1度2人でちゃんと向き合って、
もう1度2人でちゃんと理解し合って、
もう1度2人で息を合わせて、
そうすれば、きっと、願うとおりになる。
戦友同士なる愛人達に幸あれ。

10/19/2022, 9:38:30 AM

―秋晴れ―

雲ひとつない秋晴れの空
いつか私の心の中も
秋晴れのように晴れ渡れ

10/18/2022, 11:12:20 AM

―忘れたくても忘れられない―

忘れたくても忘れられない。
あの時聞こえた急ブレーキの音と、
その直後に聞こえたとてつもなく大きな音、
そして肉が焼け焦げるような異臭と、
元は人間だったと思われるグロテスクな物体2つ、
幸せな日々を幸せだった日々に変えた絶望。

飢えに苦しみ地を這うような生活や、
味方なんて誰もいないという孤独感。

新しい家に迎え入れられた時の安心感と、
その後の暮らしへの期待。

ようやく自分も愛されるようになった喜びと、
初めて自分を必要としてくれた人のこと。

初めて感じたときめきと、
私に特別な愛を伝えてくれた人。

そんな中、突如訪れた私の幸福を壊す人達、
その人達が私に嫉妬し、私を恨んできたこと。

久しぶりに感じた絶望と、
蓄積しては無くならない、悲しみ、苦しみ、痛み。

全て諦めようと決意した時のこと、
あの時確かに狂ってた自分、
知らないビルの屋上から見下ろす都会の目紛るしさ、
決意したくせに足の震えた自分の弱さ、
それに対するイラつき。

全部、全部、今も鮮明に覚えてる。
忘れたくても忘れられない。
忘れようにも忘れられない。
忘れたくても忘れちゃいけない。
忘れたくても忘れない。
だって、みんなみーんな、
私が私として私の人生を生きてきた証なんだから。

10/17/2022, 1:10:56 PM

―やわらかな光―

鉄格子のはまった窓に、
やわらかな光が差し込む。
私以外に人の居ない、真四角で狭い部屋が、
電気が設備されておらず、
基本ずっと暗いままの部屋が、
少し明るくなる。
あぁ、やっとまた朝を迎えることができた。
腕で抱え込んでいた膝から顔を上げ、
手で庇を作って窓を見上げる。
今日も、心地よさそうな朝だ。
こんなにも変化のない場所にずっと居ると、
そこまで大したことのないことにも、
目を向けられるようになる。
自分は他人に生かされてるんだな、なんて。
最近気づいたことだけど、
ここ最近は毎日毎日思ってる。
他愛のないことも含め全てのものが
とてつもなく愛おしくなる生活。

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