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1/8/2026, 1:33:33 PM

奇跡とは、偶然と必然、それとそいつが何をしてきたかによるものだ。
昔見たアニメでそんなセリフがあったことを思い出す。
その時は、確かになと感心した気になっていた。
でも、まさか数十年後に身をもってその意味を知るとは思わなかったよ。
24歳になった俺は、初デートで告白することもなく振られたのだから。


良く考えれば当たり前のことだった。
初めて本気で好きな人が出来て、
初めてその人の為ならなんでも頑張りたい、その人の理想になりたいって思って
その一心で、今までなんでもいいと思ってた服装も、髪型も、眉毛も、爪も、コミュニケーション術も、寝る間も惜しんで頑張った。
けれど、その時間は、たかだか数日。

当日は、無言の時間も多く
好きだった人を
楽しませることも、一時の安息を与えることが出来なかった。

だってそうだろ。
これら全て今まで言い訳をして逃げてきたことなんだから。
そんな奴が今更頑張ったって奇跡なんて起きるはずがないだろ?
アニメの言葉に当てはめるなら
今まで得意でないことから逃げてたやつが、目を背けてきたやつが
たかが数日少しだけやって
偶然も必然も、それを引き寄せるだけの努力もできてるわけが無い
奇跡など起こるはずもない。
そんなの最初から、当たり前のことだったんだ。


彼女からは、今日はありがとうございました。
とメールが来た以来何も返ってこなくなった。

もう、何もかもどうでもいい。
好きだった歌も、理想に近ずこうと思ってた努力と思いも、
また次があるよって励ましの言葉も
全てに価値を感じなくなった。

🍀

寒い冬の夜。
俺は暗い街道をフラフラ歩き続けた。
彼女のために努力していた時は、輝かしく映っていた光景も
俺ただ惨めにしていくだけでしかなかった。

繰り返しになるが、それだけ本気で
相手がたとえ選んでくれなくても
友人ポジとかで何かしら支えになりたいって思ってた。
でも、全て後の祭り。
浮かぶのは、自分がただ過ごしてきた日々を
少しだけでも努力してれば、変わっていたんじゃないのか
それに気付けなけないでいたおれに価値なんかないんだろうと、そんな支離滅裂で嫌な思いばかりしかなかった。

もういっそ、俺の存在を壊して欲しい────

そんな、思いを抱いた時だった。

「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

それは、悲鳴ではなく、耳を塞ぎたくなるほどの猛烈な叫びだった。

「今から、歌います!!!!聞いてください!!!!!!」

思わず振り向いた先は、年若い五、六歳くらい下の女の子。ギターを持った20代くらいの女。
学生服を着た女子高生のドラマーが目に映る。

そこからが、壮絶だった。
荒々しくも、強烈な印象を抱く音色に、
自分自身に歌って、いや、ぶつけてくれているような歌詞と、その歌声に、
俺の頭は、今まで考えていたこと全てがフリーズした。

それが彼女たちをみつけた
最初で最後の日だった。

🍀

歌は、5曲ほど続いた。
その度に、色々なメッセージがあった。

打ちのめされ、振り出しに戻って
も諦めるな!

どんなに惨めでも、情けなくても、
そんな自分でもいいじゃないか!

努力不足で、変えられた明日だったとしても
それでも前に1歩踏み出せばいいって!

世界中の全てが敵になっても
賭けた努力を貫き通せ!

たとえ、奇跡が起きなくても
神様に見放されても
お前が信じた魂を、何かに届くまで燃やし、抗い続けろ!!!!

それら全てが、今俺の心に土足で上がり込んできた
けれど、それらは悪い気分でもなく
むしろ爽快感に似た言葉で表せない魂(もの)があった

🍀

曲が終わり
気づけば、俺は、泣きながら拍手をしていた
泣きじゃくりながらも相手に
この素晴らしい気持ちをくれた感謝伝えたくて
精一杯拍手を送った
それにつられてか、周りもぽつりぽつりと拍手をし、最後には大合唱となった。






この時に思ったのだ。

最高の色(魂)を持った
彼女たちを主役とした物語を作りたいと。

今の俺に文才もない、経験もない、人を動かせるだけの努力をしてきてもいない。
無い物づくしで、曲を聞く前の俺のように打ちのめされるかもしれない。
それでも、諦めたくないのだ
この思いを無駄にしたくないのだ!
たとえ何年、何十年かかることになろうとも
今度こそ必ず絶対にやり遂げたいんだ!って


8/1/2025, 12:23:21 PM

8月に会いたいと思う人を紹介しよう。
8月1日午後20時41分。
あの日は、夜にも関わらず暑かった。
俺は、仕事が終わり帰宅途中にストレスを抱え歩いていた。
それは、仕事での失敗だったり。
それは、上司へのパワハラ並の説教だったり。
それは、何も出来ず変われない自分自身だったり。
この暑さとその全ての嫌なことが、自身に苛立ちを与え続けた。
「もう辞めたい、もう終わりたい」
そんなことを呟いても結局何も出来ず、何もせずに言い訳ばかり。
そんなふうに、俺は歩いていた。
その時、激しめのギター音が鳴り響いた。
振り向くと、そこには、1人の少女がロックバンドが持っているような派手なギターを弾いていた。
それも、こちらが息を飲むほどの真剣に、熱烈に、冷酷に弾いていた。
そして、彼女は歌い出した。
透き通る声なのに、熱を帯びた歌声を、
パッと見優しいそうな美人なのに、それを感じさせない殺意に似た雰囲気を、
自分自身の悩みをぶち壊す凄まじく、言い表せない何かをぶつけるような戦慄を、与えていた。
俺は、言葉を失いその少女に釘付けになった。
見入っていると、いつの間にか演奏は終わっていた。
最後に彼女は、演奏とは違って明るく元気で声高らかに言ったのだ。

「演奏を聞いて頂きありがとうございました!
諦めても、立ち上がれ!そのコンセプトで努力して皆さんに次は、もっといい演奏を聞いて頂けるように頑張ります!本当にありがとうございました!!!」

そう告げると、彼女は逃げるようにどこかへ行ってしまった。

時間にしては、ほんの数十分。
けれど、俺にとっては、数十年分の幸せを超えるものだった。
あの日以降、俺は少しづつ努力を始めた。
例えば、仕事の段取りだったり。
例えば、日々のなんでもないことに感謝したり。
例えば、筋トレや今まで興味がなかった分野を始めてみりなどを始めた。
最初は、苦戦してもうやめてしまいたい、楽したいなどと甘えがよぎったが、
彼女が言った「諦めても立ち上がれ!」って言葉が忘れられず努力することが出来ていた。
その努力が、少しづつ積み重なって
今では、自分の芯と誇りを持つことが出来た。

だから、俺は、この時期になるとあの人に会いたい。
会って、感謝を伝えて、また、あの素晴らし演奏を聞きたいのだ。

6/8/2025, 2:30:10 PM

家から五分ほどの場所には、踏切がある。
そこで僕は、君と出会った
艶やかな黒髪に、少し幼さが残った表情、シワひとつない綺麗な学生服を着た少女。
そして、僕が一目惚れした人物だ


その時のぼくは、どうかしてたんだろう

「好きです、付き合ってください!!!」

彼女の前に行き、右手を出し、おじきするいわば告白のポーズをしていた


まぁ見事に「ごめんなさい」って振られたわけだかな

というか声めっちゃ可愛かった
清楚系で鈴の音のように透き通った感じだったな

閑話休題

さて、一目惚れして、失態を晒して振られた男がすることとはなにか?

諦めるか?いやそれは無理な話だ!

ならばどうするか

そんなの決まってる―――

「勝負だよ、マイエンジェル!
僕の知略を尽くし、努力を尽くし、君を必ず振り向かせてみせるからな!!!」

かくして、一目惚れの彼女に振り向いてもらうための馬鹿な男の挑戦が始まった―――







6/7/2025, 11:15:33 AM

小説投稿コンクールからスマホに届いた「落選」という通知を見て、私はベットに身を投げた。

もう何度目かも数えれないほど見た落選という言葉

この最悪の気分は、いつまでもなれるものではない

こんなにきついなら、もうやめてしまおうかな

そんな逃げの誘惑が私を誘う。

けれど、私は手に握られてるペンダントを見る

そのペンダントは、修学旅行で親友と2人で買ったものであり、ある思いのあるものだった

「夢を叶えよう」

何故そんな話になったかは、もう覚えてない
けれど、今は、連絡が取れなくなった少女との約束を
どうしても守りたい
その思いで、私はここまでやってきた

「また1からやってみるかー!」

そんな喝を入れて私は、机のパソコンに向かう
あの日交わした少女との約束のために―――





6/6/2025, 1:48:51 PM

さあ行こう何処までも
楽しげに言う君の掛け声とその笑顔に、僕らは前に進んでゆける
また、苦しく辛い旅になるかもしれない
また、誰かを助けることが出来ない旅になるかもしれない
また、誰かの命を背負うのかもしれない
それでも、君がいてくれるなら……
僕らは、まだ前を進めるんだ

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