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小説投稿コンクールからスマホに届いた「落選」という通知を見て、私はベットに身を投げた。

もう何度目かも数えれないほど見た落選という言葉

この最悪の気分は、いつまでもなれるものではない

こんなにきついなら、もうやめてしまおうかな

そんな逃げの誘惑が私を誘う。

けれど、私は手に握られてるペンダントを見る

そのペンダントは、修学旅行で親友と2人で買ったものであり、ある思いのあるものだった

「夢を叶えよう」

何故そんな話になったかは、もう覚えてない
けれど、今は、連絡が取れなくなった少女との約束を
どうしても守りたい
その思いで、私はここまでやってきた

「また1からやってみるかー!」

そんな喝を入れて私は、机のパソコンに向かう
あの日交わした少女との約束のために―――





6/7/2025, 11:15:33 AM