新しい環境、新しい人間関係。
4月から新しい場所に行く。
それは、今までとは違って知ってる人が極端に少ない場所。
環境に馴染めるか、友達ができるかなんて、誰でも思うこと。
今まで仲良くしていた人とも強制的に離れてしまうこのシステム。
もちろんこれからも仲良くしていくつもりだ。
でも、私達は変わる、新しいところで、新しく自分らしさをつくる。
まるで、私達を生かしてる4つの季節のように。
『0からの』#実話(※本名ではありません)
同情した。
誰にでも、何にでも。
人から好かれるために。人から嫌われないために。
そしたら、そしたらね。
自分が見えなくなっちゃった。
『同情』
「そろそろ桜が咲く頃だなぁ」
独り言を呟いた。
「え、1人で何喋ってるの?もしかして霊感持ち?」
「僕が霊感持ちに見えるの?君こそ幻覚でも見えてるんじゃない?」
「失礼な!私はれっきとした普通人ですー」
いつもみたいに変な彼女との会話。
いつの間にか散った枯葉もなくなって、木の枝には蕾がついている。
「また桜が咲いたらここに来ようね」
「ほんとに?高橋くん約束破りそー」
「どんな偏見を抱えてるの」
来年も再来年も、桜が満開の時も散って枯葉になった時も。
君と一緒にいたい。
なんて、言えるわけないのに。
『枯葉』#高橋くんシリーズ
「いやーまじ合格おめでとう!」
受験に受かった友達に祝福の言葉を送る。
「ありがとー」
でも、あまり普段と様子が変わらない。
「なんか、喜びはないわけ?」
「いや、まだ受験があるやつもいるのに喜んだりしたら、クラスの雰囲気悪くなるだろ?もちろんお前も受験あるし」
「あー」
「だから、俺は支える側にまわるんだよ。これから受ける人達の」
「いいやつだな」
こんな友達を持った自分を誇りに思えるくらいだ。
「それにしても、卒業まであと20日きってるってやばくね?」
「そうだな。だからこそこのクラスで最後までつくりあげていくんだよ、青春を」
もう後戻りはできない生活だけど、今日、今この頃の一つ一つを笑顔で見送りたい。
『今日にさよなら』#実話(※本名ではありません)
「その靴ボロボロだね」
唐突に男友達から言われた。
「何急に」
靴紐を縛る手を止めて振り返る。
「いや、千佳っていつもこの靴履いてるなーって。覚えてる範囲だと中1くらいから?」
いや、正確には小6だ。成長期が早期に止まった私は、靴のサイズも当たり前に変わっていない。
「なんか思い入れでもあるの?」
「んーそうだな…」
本当は言おうか迷ってたけど、かれこれ4年以上一緒にいるので、もういいや!と思って全部話した。
「私の亡くなった母さんが履いてた靴。サイズもぴったりだし、何より母さんの好みと私の好みが合ってるからね」
4年前に病気で亡くなった母。その時の形見としてこれを履いてる。
「へー」
男友達の奏真は考えてから、はっきりと言う。
「お前、すごいよ」
母に似た顔で精一杯の笑顔を奏真に見せた。
『お気に入り』