「そろそろ桜が咲く頃だなぁ」
独り言を呟いた。
「え、1人で何喋ってるの?もしかして霊感持ち?」
「僕が霊感持ちに見えるの?君こそ幻覚でも見えてるんじゃない?」
「失礼な!私はれっきとした普通人ですー」
いつもみたいに変な彼女との会話。
いつの間にか散った枯葉もなくなって、木の枝には蕾がついている。
「また桜が咲いたらここに来ようね」
「ほんとに?高橋くん約束破りそー」
「どんな偏見を抱えてるの」
来年も再来年も、桜が満開の時も散って枯葉になった時も。
君と一緒にいたい。
なんて、言えるわけないのに。
『枯葉』#高橋くんシリーズ
2/19/2026, 12:18:18 PM